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2005年03月22日

コミュニケーションに革新的変化? RSSの可能性とは

RSSという言葉はまだ一般的ではないのですが、ブログの普及がもっと進んでいけば必ず注目される概念です。RSSはこれまでのインターネット上のコミュニケーション方法に革新的変化をもたらす可能性があります。何がどう革新的なのでしょうか?

※ RSSは、Rich Sight SummaryまたはResource Description Framework Sight SummaryまたはReally Simple Syndicationの頭文字をとった略語です。(バージョンによって呼称が異なるがどれも同じものと考えていい)

この「出たとこ勝@負ログ」の右下の方に次のような表記があります。


これは、このサイトではRSSを配信していますという意味です。表記はサイト毎に異なりますが、RSS、RDF、XML、Syndicateという表現があればそれはRSSの配信サイトであることを意味します。新聞社系ではアサヒ・コム(朝日新聞社)、夕刊フジBLOG(産経新聞社)が配信していますし、雑誌社系ではnikkeibp.jp - 新着記事一覧(日経BP社)などが配信しています。そしてブログサイトはほぼ100%、このRSS配信に対応しています。

自分のお気に入りのサイト(ブログを含む)があったとします。毎日チェックしているサイトならば自分で新着情報を見に行くのもいいでしょう。しかし、更新は必ず決まった時間に行われるとは限りません。見に行ったが更新されていないので後からまた見に行く、ということが普通は行われています。(私が愛読しているあるサイトは毎日ほぼ同じ時間帯に更新しているのでその時間帯後に最新情報を読んでいる。しかし、それとても人間が配信している限りは確実に読める、という保証はない)

このように更新されたかどうかは自分で見に行って自分で確認するという作業がこれまでは当り前でした。(メールマガジンによる新着情報配信という方法はありますが、これは更新を知らせるというよりも通常はセールなどの別目的で利用される)

更新したかどうかを知り、もしその時に時間があり興味があれば自分の意志で見に行く。この閲覧者の主体性、自由度がRSSの重要な要素なのです。いくらお気に入りのサイトであっても見ている時間がない時やその気にならない時があるはずです。

メールが配信されてくれば例えどんなに忙しくても内容を確認するために目を通すことになります。(緊急のメールもある)しかし、忙しい時に一方的にメール配信してくる押し付け(プッシュ)型の情報提供には皆そろそろ新鮮味をなくしたり、不快になったりしてきているのではないでしょうか。

例えば、ワープロで文章を作成中(でも何でもいいですが)とにかく作業している時に、メール着信を知らせるメッセージが表示された途端、かな漢字変換中だったりするとメールソフトの割り込みを受けて変換されなかったり変な変換になったりした経験の方は多いでしょう。あれ、頭にくることありませんか?このおぉー(-_-#)ってかんじで。

しかし、RSSという道具を利用すればそんな不快な思いともおさらばとなります。定期的にインターネット城の内部を巡回している忍びの者(RSSリーダー)が、あなたに、更新された情報を、人目につきやすい玄関先ではなく、さりげなく庭先にきて知らせてくれるからです。

忍びの者は庭先で細かい情報までは報告しません。

「殿、大奥で小火(ぼや)があって騒いでおりまする。くわしくはこの巻物に書いております。」

と言って巻物を届けてくれるのです。後は自分の判断で巻物を開いて詳しい情報を見るもよし、捨て置くもよし。(巻物を開くというのは現実にはクリックするだけ)自分が主体となって情報を収集することができるのです。

RSSの革新性は他にもあります。時間と空間の共有における一体感、臨場感の創出です。パソコンで何かの作業をしている時にRSSリーダーが「更新あり」を知らせてくれます。時間があるので、早速そのサイトを見に行くと、たった今発信したばかりの相手の話が目の前に広がっています。

発信を終えてホッと一服している様子が目に浮かびます。内容を読んで即座にコメントを書いたり、トラックバックすることでタイムラグのほとんどない情報交換や共有が可能になるのです。返信された相手がレスポンスの速さに驚く姿が目に浮かぶとさらに楽しいものです。

目的を決めずにコミュニケーションできる道具はこれまでありませんでした。手紙、電話、メールなどいづれも”ある”目的の基にやりとりされる道具です。しかし、RSSはかなり違います。従来の道具の機能に加えて、好きな時に好きな相手と好きな内容でコミュニケーションできるオンデマンドな道具なのです。

インターネット社会の新しいコミュニケーション手段として、RSSが従来の手段と調和をとって融合すればコミュニケーションの在り方に大きな革新をもたらす可能性は高いだろうと思っています。

投稿者 messiah : 2005年03月22日 09:32

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