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2005年07月24日

Windows 2000ユーザーの疎外感がテコとなる?

7/18付エントリーで、「ブラウザのシェアでマイクロソフト社のIEが巻き返した」ことを書きました。

2005年4月時点で、アメリカにおけるマイクロソフト社のInternet Explorer(IE)のシェアは80%弱、Mozilla FoundationのFirefoxは13%弱でした。

ところが6月になると、IEが改良版をリリースして巻き返し、85%まで持ち直してきました。一方、Firefoxは9%弱にまでシェアが下がったのです。

しかし、Mozilla Foundation(※)は強気です。

彼らは、来年マイクロソフト社がInternet Explorer バージョン7(IE7)をリリースすると、企業ユーザーのFirefoxに対する関心が急激に高まる、と予想しています。

それには根拠があります。

今夏にβ版がリリースされるIE7は、Windows 2000には対応していません。

Mozilla Foundationは、Windows 2000を導入している企業ユーザーは、IE7が出てもその強化機能を利用できないことから、これら多くの企業ユーザーの間にFirefoxを普及させたいとの考えを明らかにしました。

「我々は、(大企業の)Windows 2000ユーザーを囲い込んでシェアを拡大する野望を抱いている」

「我々は、MicrosoftのIE7投入を心待ちにしている。IE7が出れば、改善された機能を利用するには数百ドルを投じてWindows XPにアップグレードする必要があることを、たくさんの人が思い知るだろう」

カナダのAssetMetrix社の調査によると、企業が利用するWindowsマシンのうち、約半数はいまでもWindows 2000が動いている。これは、Mozilla Foundationが開拓できる大きな市場が存在することを意味しています。

今月リリース予定のFirefox 1.1には、自動アップデートや環境設定ロック機能など、企業にFirefoxへの移行を促すさまざまな機能が搭載されています。

「世界最高レベルのアップデートシステム」と評するこの自動アップデートシステムにより、ユーザーはパッチやアップデートを自動的にインストールできるようになります。

アップデートがリリースされるたびにFirefoxを再インストールする必要はありません。

Version 1.1ではさらに、ブラウザの環境設定をロックするツールも改善されているとのこと。

Mozilla Foundationによると、Firefoxの機能改善とIE7の登場で、ブラウザのマーケットシェアは劇的に増加する可能性があると言います。

「企業の導入を見据えた各種ツールの機能改善と、 Windows 2000ユーザーが感じる疎外感から、大規模なドミノ効果が期待できる」と自信たっぷり。

ブラウザのシェア争いはますますホットになっていきそうです。

※ Mozilla Foundationとは...
Webブラウザを始めとするインターネットクライアントをオープンソースにより開発するMozillaプロジェクトをサポートする非営利法人。Webブラウザや電子メールソフトなどを統合したソフトウェアスイート「Mozilla」や、Webブラウザ「Firefox」などをリリースしている。
by IT用語辞典 e-Words

by CNET Japan

投稿者 messiah : 2005年07月24日 06:54

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