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2007年05月09日

電気を食う、何の役にもたたない、“ただ”の箱

筆者のデスクには、Windows Meのノートパソコンが置かれています。

但し、ここ1年以上、ほとんど使っていません。

このPCは、ブログをはじめたばかりの2004年に最初のエントリーとなった「ブログ奮戦記」で登場するWebサーバーです。(ブログ奮戦記へのリンクは右サイドバーのカテゴリーの中にあります)

しかし、時が流れ。。。そのサーバーもほとんど使わなくなりました。

独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」は、2007年4月のコンピュータウイルス・不正アクセスの動向をまとめて公開しました。

併せて、Windows98/Meのように、ベンダーによるサポートが終了したプラットフォームがいまだに一部で利用されている事実を指摘しています。

こうしたOSはセキュリティ上の危険性が極めて高いことから、できる限り使用を止めるよう呼び掛けています。

2006年度にIPAに相談を寄せたユーザーをプラットフォーム別に見ると、85.1%がWindowsXP/Vistaだったが、次に多いのがWindows98/Meで9.8%の割合に上りました。以下、Windows2000が3.5%、MacOSが1.3%、Linuxが0.1%となっています。

IPA では、ベンダーによるサポートが終了したOSを利用し続けると、主に3つの問題が生じると指摘しています。

1つは、新たに脆弱性が発見されても製造元から修正プログラムは配布されず、PCが脆弱性だらけになってしまうこと。

2つめは、その上で動作するアプリケーションソフトのサポートも終了することで、結果として、ウイルス対策ソフトの継続的な更新が望めなくなること。

3つめは、トラブル発生時の問い合わせ対応が提供されないこと。

こうしたPCをネットワークに接続してしまうと、自らがウイルス感染をはじめとするさまざまな被害を受けるだけでなく、他のPCに対する攻撃の踏み台として悪用される可能性があるのです。

IPA では、「このようなPCをインターネットに接続することは他の人にも迷惑をかけることを認識してほしい」と述べ、できることならばサポートが終了したOS は使用しないことが望ましいとしています。

また、どうしても使いたい場合は、「インターネットはもとより社内や家庭のネットワークにも接続しない状態」での利用を勧めています。

オー!これは大変なことになりました。

古いOSを使っておられるユーザーは、今すぐネットワークケーブルを外しましょう!

そうすると、電気を食う、何の役にもたたない、“ただ”の箱の誕生です。

投稿者 messiah : 2007年05月09日 07:44

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コメント

でたとこさんのwindowsMe、お役目ご苦労様でした。
「ブログ奮戦記」は、私もwindows自宅サーバーに挑戦したときには、
いろいろ参考にさせていただきました。

それにしても、機能的にまだまだ遜色ないパソコンが、
見捨てられていくというのは変な話です。

Me時代には考えられないような膨大な資源を投入しなければ、
動いてくれないVistaよりは社会的価値がはるかに高いような気がするのは私ばかりでしょうか。

現在、Linuxで自宅サーバーに再度挑戦しています。
前回はHTMLがうまく使えなくて挫折しました。
今度はMovableTypeを勉強中です。
なかなか進みません。
でたとこさんのようにうまくいくかな?

投稿者 yosuke : 2007年05月09日 22:50

yosukeさん 有難うございます。

「Linuxで自宅サーバーに挑戦」とは素晴らしい。

昔から“挑戦”という言葉が好きです。

私の場合、「サーバーとは何をするものか」というところから始めました。

はじめは本を読んで知識を吸収するしかありませんでした。

しかし、実際にやってみると、本にある通りにいかないこともありました。

そこに陥ると、試行錯誤モードに突入して、ひたすらアレコレ試してやり直して...の連続でした。

ところが不思議なことに、そういう“苦労”の部分はもう忘れてしまっています。

でも、あの時の試行錯誤があったから、知識や技術が多少は身についたのかも知れないと思います。

サーバー構築 がんばってください!

投稿者 でたとこ : 2007年05月12日 06:23

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