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2007年11月20日

タイヤとレストランの因果関係

アンドレ、エドワールのミシュラン兄弟によって1889年に設立された世界最大のタイヤメーカー、ミシュラン(仏)。

そのタイヤメーカーがいつから?どういうきっかけでレストランガイドを発刊するようになったのでしょう。

昨日、東京のレストランを星の数で格付けする「ミシュランガイド東京2008」の発刊記者会見が行われ、最高の三つ星評価に8店の飲食店が選ばれました。

ミシュランガイドのアジアでの発刊は初めて。

1895年に空気注入式タイヤを発明したのがフランス人のアンドレ・ミシュラン。

彼は、旅行中にタイヤがパンクした時に修理を受けられる工場、ガソリンスタンドやホテルなどを案内する無料冊子を発行します。

1900年に創刊されたこの案内書が「ミシュランガイド」の始まりです。

自動車を利用した旅行産業を発展させ、なんとかミシュラン社のタイヤをたくさん売ろうというのが主な目的だったのです。

「ミシュランガイド」は、身分を隠した調査員がレストランやホテルを訪れ、等級を星の数で付けます。

全世界16,150店のレストランのうち、星が一つでも付いているところは1,606店(9.9%)。三ツ星は56店(0.3%)という少なさ。

調査員はレストランやホテルなどで5年以上勤めたプロ。 評価対象は味に限定しています。材料の質、料理法や味付けの完成度、個性、価格や質の均衡、一貫性という5項目が評価基準となります。

二ツ星になれば売り上げが少なくとも20%増え、三ツ星なら3~6ヶ月前に予約して待たなければならないと言われています。

ところが、これに対して、日本の伝統料理家からは反発の声が強いのです。

つまり...料理は食べ物だけでなく、食べ物を盛る器、店の装飾や雰囲気などが結合した総合芸術作品であるという見地からです。

自尊心の強い日本料理店の一部はミシュラン掲載をあえて拒んでいるとか。

名(実利)を取らずに、理念をつらぬくのもまたよし。

でも、そんな日本のレストランが三ツ星の数で他国に勝っているのも事実。

世界一の“食の国”と言えるのではないか。

投稿者 messiah : 2007年11月20日 19:57

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