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2005年02月19日
お客様不在の長い名前
ミツビシトウキョウユーエフジェイと言う名前の銀行が今年10月以降に誕生します。漢字で書くと「三菱東京UFJ」です。
みずほ、りそな、トマトといった3文字の名前がいいというわけではありませんが(綺麗な名前はかえって印象が薄れることもある)それにしても、どうしてこんなに名前が長いのか?
東京三菱銀行・頭取はどうしてこんなに長い名前になったかについて「確かに長いけれども総合的に判断した結果」と述べて詳細については語っていません。
海外での知名度を訴えて「東京」の2文字を残すことに執着した旧東京銀行グループ。名前が消えると吸収合併された印象が残り士気が低下するとこだわったUFJグループ。
驚いたことにお客様が呼びやすく親しみやすい簡単な名前にするという意見は出なかったというのです。出なかったのではなく、言い出せない空気を誰かが、あるいはみんなで作りあげたのでしょうね。
顧客層は高齢者にシフトしています。お年寄りが銀行にやって来て様々な書類に銀行名を書くことがあります。この時に身体の不自由なお年寄りが覚えやすく書きやすい名前とは何か、についてシミュレーションした人はいたのでしょうか?国民から親しみをこめて呼ばれる銀行にふさわしい名前とは何か、について考えた人はいたのでしょうか?
ビジネスの基本は、常にお客様本位で考える視点を持つことです。顧客あっての企業、という論理をどんな些細な事柄に対しても実践してほしいと思います。(銀行名を決めるのはコーポレイト・アイデンティティの一環であり些細な事柄とは言えない)
投稿者 messiah : 2005年02月19日 08:16
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