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2005年05月29日

地元贔屓(ひいき)度ナンバーワンは、オンリーワン?

筆者は(地方などで)独りでタクシーに乗った時には、運転手に話かける習慣があります。

別に話好きなわけではない。しかし、「乗務員」と「乗客」という、一生に一度しか遭遇しない関係を持つ、短いけれども黙っていれば割り合いに長い時間を、有意義に過ごすにはこれしか方法がないのです。

先ずは天候の話から切り出します。

「昨日まで良い天気だったけれど、今日は崩れそうですね」とか...

すると、ほとんどの場合、運転手は気軽に返事をしてくれます。

この短い会話が円滑にいけば、もう勝ち(?)

後は徐々に話題を、プロ野球とかホットなニュースに振り向けていけば、目的地に到着するまで、「もっと時間がかかってもいい」とまで思えるような一時を堪能できるのです。

到着して料金を払い、領収書をもらい、降りがけに一言「ありがとうございました。お気をつけて」と言えば、もう完璧!

運転手はその後、良い気分で安全運転と優しい接客に取り組むこと間違いなしです。(まあ、そうあってほしい)

ある時、続けざまに九州に出張することがあって、博多駅からタクシーに乗車したことがあります。

乗車したら開口一番、天候の話。相手が会話してくれそうなら、次のステップとしてプロ野球・ダイエーホークスの話を出します。

運転手に、「九州と言えば昔は西鉄ライオンズ。今でもファンが多いんでしょう?でも、ライオンズは所沢に移ってしまいましたよねぇ。今はやっぱり、ダイエーファンの方が多いんですか?」と、わかりきった質問をします。

すると、どの運転手も異口同音に、「ライオンズといっても福岡には関係ないからね。もちろん、ダイエーファンが多いですよ」という回答が100%でした。

筆者はその後も、中国、四国などあちらこちらで、プロ野球ファンの地元球団応援度をタクシー運転手との会話から実感として得ていました。

結果は何処へ行っても、地元の球団を地元の人が応援するという図式に変わりはありません。

ところが、「そうでもない」ということが最近わかりました。

インターネット調査サイト(iMiネット)を運営するライフメディア社は、2002年から毎年、iMiネット会員にアンケートを行って、応援している球団を1つ挙げてもらい、それを都道府県別に分類して、地元贔屓(ひいき)度を調べています。

その結果、栄えある地元贔屓度ダントツ1位は、現在のソフトバンクホークスを応援している地元福岡県に決定。

何と!福岡県民の70%がホークスファンという結果です。

以下、広島カープ(広島県)の57%、阪神タイガース(兵庫県)の52%、中日ドラゴンズ(愛知県)の48%、日本ハムファイターズ(北海道)の38%と続きますが、それ以下は平均すると13%を下回る低い結果になっています。
(※ 楽天G.E.のデータは現時点では出ていません)

プロ野球の盟主、巨人は27%。東京都民の4人に1人ほどが応援している、という信じられない結果です。

『巨人』、『大鵬』、『玉子焼き』の時代は、巨人の凋落、大鵬の角界引退でますます遠くなりにけり。

野球離れ、球団と地元との密着度、チームの強弱、スタープレーヤーの有無など様々な要因があり一概には言えないが、全体的に見ると、地元を贔屓する傾向は分散化し、低くなっているのは間違いない。

その中で、福岡県は地元贔屓度でナンバーワンですが、全体的傾向に左右されず我が道を行くという意味で、”オンリーワン”とも言えるかも知れません。

投稿者 messiah : 2005年05月29日 09:55

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