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2005年06月29日
ビル・ゲイツ氏 検索技術の未来を語る
来日していたマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長は27日、「The Next Generation of Search」と題する講演会を都内で開き、次世代の『検索技術』について語りました。
ビル・ゲイツ氏曰く、「インターネットで必要な情報を見つけ出すのは宝探しのようなものだ」
「求める検索結果を導くために必要な時間は、11分かかると言われている。もしくはあきらめられている」
では、どうすればいいのか?
検索において、従来の「リンク」は究極のソリューションではないと彼は言います。
つまり、検索結果をWebサイトへのリンクという形でリストアップして、クリックすればそのページに移動できる現在の検索エンジンの仕組みは完成形ではない、ということです。
ユーザーがどんなことに関心を持っているか、例えば、カメラの機種名で検索した人は、そのカメラが欲しいのか、持っているカメラのサポートを受けたいのか、といった事をシステム側が理解し、もっとインテリジェントに検索できるようにするべきだ、と力説しました。
現在、マイクロソフト社のmsnサーチは検索結果に対して、リンクではなく、アンサー(回答)を導き出すことに取り組んでいると言います。
例えば、「日本の人口」と検索した際に、情報が掲載されているサイトへのリンクが表示されるだけでなく、検索結果のページのトップに「クイックアンサー」という形で回答が掲載されれば、わざわざページをたどっていく必要がなくなります。
特に、携帯電話向けサイトの検索では、小さい画面を有効活用する意味で「アンサー」が重要視されると述べています。
下図はインターネット上に無数に存在するWebサイトの中から必要な情報を検索する「検索エンジン」を模式化したものです。
インターネット上の情報は地中のマグマに例えられます。マグマは地球に住んでいても火山の噴火でもなければ誰も見ることは出来ません。
情報を得ようとすれば、見えない地中に検索エンジンというシャベルを差し込んで、それらしき情報の集まりを掴みとるしかないのです。

そのシャベルは検索エンジン会社が作った人為的なものなので、完全ではありません。
むしろ、不完全です。だから、本当に知りたい情報は1つに絞れるにも関らず数千、数万の検索候補を道ずれに掘り上げることになるのです。
そこから先は”取捨選択”という人間によるもう1つの検索作業が待っている、という皮肉な結果となります。
先ほどの「日本の人口」で検索した時に、クィックアンサーで回答をページのトップに表示するのもいいのですが、それだけでは、現在なのか江戸時代なのか分かりません。男女の性別では?、統計や推移は?、団塊の世代だけのデータは?...
そう考えると、1つの単語を社会、経済、文化、歴史、データそのもの...といった各種ジャンルに展開して意味を持った「言葉」に変換し、それを素早く拾えるナビゲーションまでを統合した技術が必要なのではないでしょうか。
「単語」を入力すると、それが意味を持つ「言葉」となる...そうなると、「検索」というよりも「抽出」という方が正確かも知れません。
検索エンジンの未来は、シャベルでの『サーチ』からスプーンを使った『ピックアップ』に移り変わっていく気がします。
投稿者 messiah : 2005年06月29日 09:18
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