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2005年09月06日

マーケットを制した者は、ユーザーに物を言わせる

国内レコード会社最大手のソニー・ミュージックエンターテインメント(SME)は9/4、インターネット音楽配信で世界最大手の米アップルコンピュータ社のアイチューンズ・ミュージック・ストア(iTMS)に、年内にも自社の所有する楽曲を提供する方針を明らかにしました。

iPod(アイポッド)ファンにすれば「ヤッター!」というところでしょう。

ソニーとアップルは、携帯音楽プレーヤーおよびインターネット音楽配信ビジネスでライバル関係にあります。

アップル社がiTMSを日本で開設した8/4時点では、国内大手ではSMEだけがiTMSに対する楽曲の提供を拒んでいました。

理由は、ダウンロードする楽曲の価格設定をアップル社に主導的に決められてしまうことや、SMEが中心となって運営する音楽配信サイト「レーベルゲート」がiTMSに顧客を奪われてしまう懸念が強かったからです。

今回のSMEの方向転換により、アップル社は唯一の弱点であった「邦楽曲」を充実させて、得意の「洋楽曲」と合わせて百数十万曲を網羅した磐石の地位を築くことになります。

しかしSMEは何故、「敵に塩を送る」ような方向転換をしたのか?

そこにはユーザーの声に逆らえない事情があったようです。

世界で、そして日本でも圧倒的な人気と販売実績を誇るアップル社の携帯音楽プレーヤーiPodに、SMEの所有する楽曲が乗らないことを音楽ファンが許してくれないほど、iPodがスタンダードになってしまっているということです。

またSMEによると、(利用者が最も多いiPodとその基盤となるiTMSに参加していないと)音楽配信に意欲的な所属アーティストの不満が高まる恐れがあったとのことです。

両社は配信代行手数料などで合意し次第、曲の提供を始めることになるそうです。

SMEとすれば、ユーザー離れやアーティストの不満を招くリスクを背負って、意地になって孤軍奮闘するよりも、楽曲の配信料で稼いだ方が『得』、と合理的に判断をしたのでしょう。

現在iTMSは、国内レコード会社15社と契約して約100万曲を配信していますが、洋楽が中心で、邦楽分野の充実が課題とされていました。

人気アーティストの多いSMEの参加で、アップル社は日本国内の音楽配信ビジネスで一段と優位に立ちそうな気配です。

尚、SMEは今話題・NANAの中島美嘉、平井堅ら日本の人気アーティストの曲を多数保有しています。

妻の友人で邦楽ファンの方が、「iTMSには欲しい曲が少ない」と言っていたそうですが、それも時間の問題で解消!

それにしても、アップルの音楽配信ビジネス戦略は、(日本人としてはくやしいけれど)...脱帽です。

by 読売新聞9/5

投稿者 messiah : 2005年09月06日 07:48

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