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2005年11月18日

創業以来最大の試練が待ち受けるソフトウェア帝国

Windows Vista2006年リリース予定のマイクロソフト社の次期OS「Windows Vista(ウィンドウズ・ビスタ)」について、アメリカの調査会社ガートナー社のアナリストは、慌てて乗り換える必要はない、2008年までは慎重な態度を取った方がよいと、発表したそうです。

アナリストによると「Vista(ビスタ)の改良点の大半はセキュリティに関したもので、そうした機能のほとんどが今日ではサードパーティ製品で代用できる」

「Internet Explorer 7(IE7)とVistaを併用すればセキュリティの脆弱性は緩和される。IE7には多数のセキュリティ機能が盛り込まれいる。しかし、IE7の一部の重要な機能がVistaと連動しているため、両方が揃わないとその新機能は利用できない」

「Vistaは検索機能を強化しているが、現在はグーグル社などによってサードパーティ製の優れたデスクトップツールが既に提供されている」

上記のような理由から「Windows XPと比べVistaには付加的かつ革新的な改良が施されているが、XPユーザーは多様性を確保する戦略をとったほうがいい。すなわち、 Vistaは新しいマシンにインストールするべきで、それも2008年までは様子を見た方がいい」と述べています。

マイクロソフト社は先日、パッケージソフト商品を収益源とする従来のビジネスモデルから、Webを利用して機能を提供する広告収入を基盤としたモデルに大きく転換する可能性を示唆しました。

従来のビジネスモデルを捨てるとは言っていません。(Vistaがあるからです)

しかし、Windows Vistaがマイクロソフト社最後のオペレーティングシステムとなるかどうかの岐路に置かれていることは確かでしょう。

Vistaが、どこまで市場に広がるのか?広がらないのか?

マイクロソフト社にとって最悪の場合、新興IT勢力をさらに勢いづかせてしまい、市場のイニシアティブを完全に奪われてしまうことも考えられます。

今、マイクロソフト社は創業以来最大の試練を迎えていると思います。

q.f. CNET Japan

投稿者 messiah : 2005年11月18日 08:27

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