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2005年12月17日

ターニングポイントに立つ店舗販売ビジネス

シングルモルト余市1985アサヒビールが自社のインターネットショップ限定で売り出した高級ウィスキー「シングルモルト余市(よいち)1985」が、販売して1週間もしないうちに完売目前となっているそうです。

12/13に予約受け付けを始めたところ、4日も経たないうちに200件以上の注文が入り、500本しか商品化できないほどの希少なモルト(原酒)で21,000円という高額商品にも関らず、売り切れはほぼ確実の状況とのことです。

アサヒビールによると、こうした高級限定品はネット販売に向いていると言います。

ネットでは、味や香りだけでなく、愛好家の満足感を高める製法やエピソードなどの詳しい説明をたっぷり載せられる点が強みです。

また、メールマガジンで告知してサイトに誘導することもでき、店舗に並べるよりもメルマガの方が、興味を持つ顧客に直接、魅力を訴えやすいと言います。

将来的には消費者から希望の商品イメージを募り、一定数の共同購入者が集まれば商品化するという、消費者発信型の商品づくりの仕組みにもチャレンジしたいとのこと。

こうしたネット販売ビジネスの台頭は、昨今目覚しいものがあります。

アマゾンドットコムそして現在、店舗販売ビジネスを徐々に圧迫しつつある業種が増加しています。(ネット書店などもその1つです)

アマゾンドットコムにアクセスすれば、読者の感想や関連書籍の紹介など、店舗で得られる以上の情報が掲載されています。おまけに、サイト上で(座ったままで)立ち読みまで出来てしまいます。

外出が億劫になる寒い季節などは、書店に足を運ぶよりも、暖かい部屋でネットにアクセスして、パソコンで立ち読みして本を買ってしまいますよね。

「店舗で売ることの強みとは何だろう?店舗で買うことのメリットとは何だろう?」とつくづく考えさせられます。

店舗販売ビジネスで、通り一辺倒(それもマニュアル化された機械的な)の接客を繰り返していては、お客さんが離れていく一方です。

ネットで引きつけて店舗に行けばより大きなメリットが得られるような工夫をするか、店舗の販売員が高いレベルの接客技術を身につけるしかない?

店舗販売ビジネスこそは、ネットと融合してネットを味方にしていかないと...、そんなターニングポイントに立っているのでは。

q.f. IT PLUS

投稿者 messiah : 2005年12月17日 10:17

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