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2006年02月12日
国家権力さえも凌駕する細胞の集まり
久しぶりにブログの現状を書きます。(そう言えば「ブログ」という言葉、最近では一般用語化して新鮮さや刺激がなくなりました)
それはさて置き。。。
「今、ブログの世界はビッグバンのまっただ中にある」そうです。
ブログ検索ソフトで有名なテクノラティ社によると、ネット上にあるブログの数が5ヶ月半ごとに倍増していると言います。
同社は、ブログへの書き込みをインデックス化して検索することで、ブログの追跡調査を行っています。
テクノラティ社によると、2/6時点で世界全体で合わせて2,700万を超えるブログを追跡しているが、これは3年前の約60倍に相当し、これらのうち約270万のブログは少なくとも毎週更新されており、1日あたり合計で約120万件の書き込みがあるとのこと。
そう言われても「すごい数字」と言うしかありませんが、ブログは細胞のようなものかも知れません。
人間の体が60兆個の細胞の集まりで、それらが有機的に結ばれて生命体を形成しています。
ブログも同様に、個々には単なる日記であったり、評論であったりするのですが、ひとたび情報の連鎖が起こり、それが伝わっていくと、凄い(というか恐い)ほどのパワーを持ちます。
その例が、最近ドイツで起きた事件に象徴されます。
昨年、ドイツ政府が公共のモラル向上のために開始した「Du Bist Deutschland」というキャンペーンで、数百万ドルをつぎ込んで、ドイツの有名人と「君こそドイツだ」という意味のセリフを入れた広告を展開していました。
ところが、ブロガーの間で、同様のフレーズが使われたナチスのキャンペーンを写した古い写真が、瞬く間に出回ってしまったのです。この写真の中央正面にはヒトラーの肖像が配されていました。
キャンペーンの主催者は激怒し、「ブログをトイレの落書きに例える」怒りの内部メモを配布したのですが、このメモもすぐにネットに流出していまい、キャンペーン「Du Bist Deutschland」は、皮肉なことにブロガーから最も検索された用語となり、主催者の期待とはかけ離れた反応を集めてしまったという話があります。
テクノラティ社の調査によると、現在も約1,370万人のブロガーがこの件に関する書き込みを継続的に行っているというから、(恐いほど)凄いパワーなのです。
1つの細胞に与えた刺激が、電波のように瞬時に全身に伝わるのが、ブロゴスフィア(ブログ界)です。
そのパワーは、国家権力さえも凌駕する...
q.f. CNET Japan |
投稿者 messiah : 2006年02月12日 09:21
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