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2006年04月20日

テクノロジーの進歩に背を向ける人たち

愛知万博の入場券に組み込まれていた無線ICチップ。

日本では、携帯電話に組み込まれて「おサイフ」の代わりに使う人が増えています。

荷物やコンテナなどに組み込めば、商品の物流をリアルタイムに追跡することも可能。

そして、クレジットカードなどに内蔵すれば偽造はほとんど不可能。

産業革命に近い現象を起こすと、日本では期待値の高いICチップですが、処変わればというヤツで...

米国では、このICチップを内蔵したクレジットカードなどを拒絶する人たちが少なからずいるのです。

米国のExxon(SpeedPass)、American Express(ExpressPay)、VISA(Contactless and Blink)など、各社のクレジットカードはそれぞれ小さなアンテナの付いた埋め込み型ICチップを使っています。

このチップはスキャナーにかざすと、無線信号を介してユーザーの口座情報を送信でき、カードをかざすだけで購入金額を自動的に口座から引き落とすことができます。

ところが、窃盗犯が無線通信を傍受するなどで技術が悪用される可能性を懸念する人々が次第に増えているというのです。

「RFID(無線ICタグ)の乱用から消費者を守る」と謳った(うたった)機器を売り込むビジネスが、インターネット上に出現しました。

その一例として、無線信号を遮断する金属シートを組み込んだ財布があります。

デジタル時代の市民権団体を名乗るドイツのFoeBuDという団体は、オンラインストアにRFIDを無効化する製品を並べています。

その中には、穴あけ器によく似た「Deactivator Nippers(無効化ニッパー)」(約7ドル)などがあります。

そして、このストアで最も人気の商品は、RFIDスキャナーが近くにあると赤いライトが点滅する銅製のブレスレットです。(これまでに、およそ18ドルで約1000個売ったとのこと)

他にも、電子レンジにかけるなど、家庭でできるやり方で無線チップを無効化している人もいるそうです。

電子レンジが発する電磁波は、チップを焼いて使えないようにできるらしい。

但し、チップを組み込んだカード自身が燃えるかもしれないという欠点があると、RFIDタグの広範な使用に反対する消費者団体 Caspianは警告しています。

同団体は、はさみでチップを切り抜くか、ピンで穴を空けるか、チップをつぶすか、砕くことを提案していますが...

「そんなに気になるならカードを持たなければ?」と言う声も聞こえてきそうですが、カード社会にどっぷり浸かってしまうとそうもいかないのでしょう。

驚いたのが、ドイツのハイテクマニアが使い捨てカメラを改造して作った機器。

スイッチを押すと、写真を撮る代わりに、近くの電子機器を焼く電磁波を発するとインターネットで紹介しています。

但し、「おじいさんのペースメーカーの近くでは使わないように」という注意書きもあったそうで、こうなると何が何やらワカリマセンね。

いくらセキュリティの問題や弊害が出てくるとしても、時間を止めることと同様に、テクノロジーの進歩を止めることはできません。

30年前の社会が良かったと言っても、その時代に逆戻りした生活は、もはや出来るはずはありません。(ご隠居は別として)

危険性を強調して新しいテクノロジーを拒むのではなく、その活かし方と、問題があるのなら回避する方法を、前を向いて考えていかないといけないと思います。

q.f. ITmedia

投稿者 messiah : 2006年04月20日 07:57

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今日は暖かいですねぇ。 こういう時は散歩が気持ちいいですよね☆ そういえば昨日変なおじさんに追いかけられてすごく怖かった( [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年04月20日 07:59

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