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2006年06月27日

より読めるが より書けなくなる時代

三丁目の夕日

インターネットコム社とクロス・マーケティング社が、「筆記と文字入力に関する調査」を行ったところ、漢字が書けなくなったと感じている人が7割にも上ることがわかりました。

筆者もその一人ですが、原因ははっきりしています。(心当たりのある方は多いと思います)

現在、ほとんどの文章はパソコンで作成されるようになり、手書きで文字を書く機会は極端に減っているからです。

特にオフィスにおいては、職種や業種によってはほとんど文字を書くことはなく、学校を卒業してから文字を書いた覚えがないという社会人もいるといいます。

しかし、これは読み書きの「書き」の方だけ、ということも分かってきました。

「パソコンを始めてから漢字が読めなくなったと感じますか?」という質問に対しては、47.7%が「感じない」と回答し、さらには「むしろ読める漢字が増えた」とする回答者が14.7%もいるくらいです。

どうしてかと言うと、伝言などの簡単な文章を手書きする場合は、書けない漢字があっても辞書で調べるようなことは少ない。そのような場合でもパソコンや携帯電話ならば「変換」するだけで、求める漢字が変換候補として表示される。手書きなら「書く」機会がなかった漢字でも、「入力」しているうちに読めるようになるということが考えられます。

例えば、「雰囲気」と入力する場合に、読みを「ふいんき」などのように間違って覚えていたならば、正しい変換を行うことはできない。正しい入力のためには読みを覚えている必要がある。このことからもパソコンを始めてから「むしろ読める漢字が増えた」という回答が多いのでしょう。

また、「漢字の書き方を調べる際、どのような方法で調べますか」との質問も行った。もっとも回答を集めたのは「パソコンで入力して変換してみる」で52.7%(158人)。半数以上の回答者が、この手軽な方法を利用しているようです。

「読み>>書き」の時代になってきたようです。

年賀状も手書きが少なくなりました。

筆者の小学生時代(三丁目の夕日の時代)の子供の習い事と言えば、習字か算盤(そろばん)でした。(両方行かされました)

子供の頃に習った事は大人になっても身体が覚えていますね。(不思議なものです)

習字も算盤も、今でもバリバリと...(とまではいきませんが)

習字は、1本の筆記用具さえあればできる。(しかもそれはいたるところにある)

算盤は、暗算があるから道具がなくてもできる。

だから、どんな所にいてもその技術(ちょっと大袈裟だが)を利用して何らかのメリットを享受できる。

しかし将来、いたるところにパソコンやかな漢字変換器が空気のように存在する世界が生まれだろうか?

そんなユビキタスワールドが生まれたとしても、それが人にとって心地よいものだろうか?

より読めなくてもいい。

普通に読めて、普通に書けるような生活環境を支えてくれる将来であってほしいと願っています。

q.f. Japan.internet.com

投稿者 messiah : 2006年06月27日 06:51

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コメント

今では都会となりつつある私達の住む地方都市。隣村の算盤塾へ村のガキどもといっしょに田んぼのなかの一本道をとおって通いました。楽しかったたった一つの塾の想い出です。この30年でコンピュータに代表されるハードウエアはめざましい進化をとげました。でも、それを活用する人間はそれほど進化していない。。。というのが私の持論です。30年以上コンピュータ業界にいる私の煩悩もこれまた30年前と同じ。人間一般論なのか私の個別事情なのかはわかりませんが。

投稿者 yosuke : 2006年06月30日 01:37

いつも有難うございます。

塾に行くのが楽しい、勉強以外にも何かが得られるから...という時代を経験しました。
yosukeさんとは、共通項がありますね。
これからもよろしくお願いします。

投稿者 でたとこ : 2006年06月30日 11:44

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