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2006年09月06日
若者の牛乳離れを食い止めた広告キャンペーン
中央酪農会議は、牛乳の消費拡大キャンペーンを利用して、中学生や高校生の牛乳離れを食い止めたそうです。
大都市圏の中高生の8割がキャンペーンサイトを見たそうで、サイトのページビューは970万を記録。15万のメッセージがサイト上で交わされ、その結果、36%の学生が牛乳をもっと飲みたくなったという現象を生み、数々の広告賞を獲得しました。
キャンペーンの名は「牛乳に相談だ。」
このキャンペーンの特徴は一言でいうと、「先回りする」ということ。
中学生や高校生の行動を常に先回りする。朝起きてテレビをつけた時、学校へ行く途中の駅や電車で、友達と遊びに街に行っても、塾に行っても、気分転換に漫画を読んでも....
ターゲットの中高生の生活動線を意識した時間と場所に広告を集中したのです。
例えば、テレビ広告は、学生が朝起きて学校に行く前の5時から8時までの時間帯と夕食時に放映する。
駅や電車内の広告では、階段近くのポスターには「階段でおじいさんに抜かされました」とか、車内の窓枠広告では「荷物が重くて棚に載せられません」といった、掲載場所と連動したコピーでアピール。
駅だけでなく、2005年の夏休みは東京・渋谷、2006年には原宿と...中高生が訪れそうな場所を先取りし、その場に合うよう綿密に計算されたコピーを掲示したのです。
先取りの対象は塾やカラオケボックス、各種イベントなどに及び、中高生が行きそうな所をピンポイントで狙うという周到な戦略を展開。
ターゲットとなる人が触れそうな場、コンタクトポイントを綿密に計算したうえで広告を露出させ、その場に合ったきめの細かいクリエイティブを投入していくこのプロモーション手法は「一般的に投資対効果が高い」とのこと。(企画した電通の話)
それにしても、何でもないマテリアルをよくぞここまで...と考えると確かにすごい!
q.f. NIKKEIBP Blog |
投稿者 messiah : 2006年09月06日 08:26
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コメント
こんばんは。
最近「牛乳が体に良くない」という説が広まっているようで、トラックバックにも何件かそういうのが来ましたし、悩んじゃいますね。本当のところはどうなんでしょう。
子供たちが牛乳を飲まなくなってきているのも、こういった情報に左右されている背景があるのかもしれませんね。
そうだとすると、この広告はご立派です。
投稿者 ちっきょ : 2006年09月06日 21:15
大変興味深く拝見しました。
後日ご連絡いたします。
ハマモト
投稿者 壁紙屋本舗 店主 : 2006年09月07日 03:19
ちっきょさん いつも有難うございます。
牛乳が身体に良くない?という情報は、ネットで検索すると確かにありますね。
なんでも「日本人の腸は牛乳のカルシウムを吸収できず、外に出してしまう。そのため、昔よりも骨粗しょう症が増えている」とか。
しかし、どちらかと言うと、この意見は少数派のようです。
但し、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする大人は多いようです。
これはある程度医学的根拠があって、牛乳に含まれる乳糖を消化する酵素「ラクターゼ」は、授乳期の赤ちゃんだけが持っていて、大人になると足りなくなるためらしい。
因みに私は、自慢ではありませんが即効のゴロゴロ派です。
牛乳を飲まなくなった大人が、牛乳の良し悪しを評価することに真剣でないのかもね?
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ハマモトさん ご訪問有難うございます。
拙い内容ですが、更新頻度の高さだけが取り得のブログです。
貴サイトも拝見いたしました。(素晴らしい!)
今後ともよろしくお願いします。
投稿者 でたとこ : 2006年09月07日 09:28
キャンペーンのHpで遊びました~!有り難うございます!インベーダーのような牛乳君がかわいかったわあ。中央酪農会議の方々もなかなかアイデアマン。社会全体が、乳を搾る、あっ、間違えました、智恵を絞る時代が到来した感がありますねえ。
投稿者 サンサンてるよ : 2006年09月10日 09:01
よっ 真打登場!
まってましたあ。サンサンてるよぉぉぉ~
上方落語の未来は、全てあなたに任せた!
投稿者 でたとこ : 2006年09月10日 12:04