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2006年09月26日

視覚神経ばかりを刺激してきた報い?

「映画=洋画」という時代が長く続いています。

「フーテンの寅」シリーズのような国民的人気の邦画はありましたが、映画コンテンツの主役は何と言っても洋画です。

そんな邦画にもシェアが8割近くを占めた全盛時代がありました。

昭和30年には邦画が65.8%のシェアを占めていました。同35年には78.3%を記録しましたが、これをピークに長期低落傾向に陥ります。

そして昭和60年の50.9%を最後にその後、邦画は洋画を上回ることはなく、平成10年には過去最低の27.1%にまで落ち込みました。

確かにその当時の洋画は夢のある作品、興奮する作品が目白押しでした。

日本人は、才気溢れる監督・スタッフが豊富な資金と国際俳優を使って繰り出す数々の洋画の魅力に虜になりました。

しかし今年になって、興行収入で邦画が洋画を21年ぶりに上回る可能性が高いことが分かりました。

今年前半のシェアで、邦画は49%と洋画にほぼ並び、さらに年末にかけては、「犬神家の一族」のリメーク作品、人気テレビドラマを映画化した「大奥」、木村拓哉主演の「武士の一分」など、強力作品が控えています。

一方の洋画は「ハリー・ポッター」のようなドル箱シリーズはなく、邦画が映画界の主役の座に返り咲くのは確実だと言われています。

邦画の場合、若い観客を意識した作品作りにより、今まで邦画をダサイと思っていた若者が新たなエンターテインメントとして認め始め、デートで邦画を見る時代になったと言われています。

また、ハリウッド映画の派手なCG(コンピュータ・グラフィックス)に飽きた人が、涙あり笑いありで落ち着いて鑑賞できる邦画作品を見直したという説もあります。

視覚神経ばかりを刺激してきたハリウッド。その神経が反応しなくなった今、次はどうする?

q.f. iza

投稿者 messiah : 2006年09月26日 07:08

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