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2006年11月07日

江戸時代からの警告 少食多齟の重要性

江戸時代に、尾張藩士で俳人でもあった横井也有(やゆう)という人が、健康の秘訣として後世に残した「健康十訓」というのがあります。

    健康十訓
  1. 少肉多菜(肉を少なく、野菜を多く)
  2. 少塩多酢(塩を少なく、酢を多く)
  3. 少糖多果(砂糖を少なく、果物を多く)
  4. 少食多齟(小食にして、よく噛む)
  5. 少車多歩(車に乗るより、よく歩く)
  6. 少衣多浴(薄着にして、陽にあたる)
  7. 少煩多眠(思い悩まず、よく眠る)
  8. 少念多笑(怒らないで、よく笑う)
  9. 少欲多施(欲は少なく、他人につくす)
  10. 少言多行(口先よりも、行動本位で)

この中に「小食多齟(たそ)」というのがあり、よく噛んで食べることの重要さを先人は示唆していました。

ところが、この「噛む」行為の大切さが戦後の食生活の変化とともに見失われ、“多食少齟”になった弊害が、現代人の体を蝕んでいるようです。

筆者はこれまで多食多齟の方でしたが、最近は意識的に小食を心がけています。(エライエライ、ボクちゃんは)

京都大学再生医学研究所では、噛む力が現代人より弱くなるであろう未来人の顔をコンピュータで予測しています。

下顎(あご)が小さくなり、目つきにも変化が見られるなど、「咬(こう)筋」の能力低下が顔全体に及ぼす影響がうかがえるとのことです。

力強く食物を噛みしめていた「古代人の顔」と比べると、違いは一目瞭然とか。

「目の周辺の骨格も変わり、視力も低下するだろう。また、噛まないことで姿勢に悪影響が出るとのデータもあり、腰痛や肩こりで悩むかもしれない」と、悪いことばっかりです。

また、下顎が小さい子供が増えているそうです。下顎が小さくなることは、歯が生えるスペースが狭くなることを意味し、その結果、歯並びが悪くなる。

「これはいけませんネ。カ・カ・かまないと...」(セリフをかんでしまった)

逆に、噛むことの効能が続々と分かってきています。

噛むことで、骨格を作る以外にも、脳内で神経伝達物質のヒスタミンが放出されるのです。

ヒスタミンが満腹中枢を刺激し、満腹感を感じることができるのです。

つまり、噛まないと、なかなか満腹にならず、食べ過ぎてしまうということ。

また調査では、噛むことで、記憶力とかかわりのある脳内の海馬のほか、想像力をつかさどる右脳までが活発になることが分かってきています。

家庭での教育不足も問題なんです。

昔は「ちゃんと噛んで食べなさい」と親が指導していた。だが、今は家庭内でのそういった指導を親ができていない。(早く食べて塾へ行きなさい)

こう考えると、江戸時代の健康十訓は見事な分析です。座右の銘にしなくては。。。

q.f. iza

投稿者 messiah : 2006年11月07日 07:37

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