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2006年11月13日

表面に表れないグーグルの地味な努力

今をときめくグーグル社の幹部が自らの失敗談を告白しています。

プロダクト&ユーザエクスペリエンス担当ヴァイスプレジデントのMayer氏です。

Mayer氏は、グーグル社が検索に関するユーザーアンケート調査を行い、デフォルト(普通の状態)で何件の検索結果が表示されるとうれしいかを調査したことがあります。

アンケートでは、多くの人が検索結果は多ければ多いほど良いと回答しました。

そこで同社は、一部の検索に対して、結果を30件表示する実験を行ったのです。

しかし、検索結果を10件表示していた時より30件表示するときの方が、応答時間が平均0.5秒長くなってしまいました。

たったの0.5秒です。。。

しかし、その0.5秒の待ち時間に耐えられなくなったユーザーは検索を控えるようになってしまったといいます。

Mayer氏は「これは非常に残念な結果だった。表示する検索結果を変えてはいけないことは明らかだった」と述べています。

また、同社は地図提供サービスGoogle Mapsのページが100キロバイト以上にまで膨れ上がっていることに気づき、そのスリム化を図って容量を20~30%にまで圧縮した結果、好意的なユーザーの反応を得たといいます。

Mayer氏はこう言います。

「インターネットユーザーは、すぐに結果を得られないサイトからは去っていく。Web2.0アプリケーションの成功の鍵を握るのは、スピードである」

昔は「8秒」と言われていた。しかし今は、Webユーザーは3秒しか待ってくれない。

検索というサービスで、スピードと正確性の両方を高いレベルで実現したGoogleが市場を制覇するのは当たり前かも知れませんが、その水面下で地味な努力を行っているのです。

次なるターゲットは、オンライン百科事典「Wikipedia」の買収という噂がもっぱらのグーグル社ですが、乗りに乗っている今は何をやっても好循環が働らきます。

やがて同社にも、その循環が崩れる時が必ず訪れますが、それまでにはマイクロソフト社を量的にも質的に凌駕しているように思います。

q.f. CNET JAPAN

投稿者 messiah : 2006年11月13日 07:14

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