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2007年04月30日

小説「坂の上の雲」がミュージアムとしてオープン

司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」の主人公で軍人の秋山好古(よしふる)・真之(さねゆき)兄弟や俳人・正岡子規の出身地である愛媛県松山市に、小説の魅力を伝える「坂の上の雲ミュージアム」がオープンしたそうです。

18歳頃から司馬遼の小説が好きだった筆者が、まだ読んでいなかったのが「坂の上の雲」でした。

7年前になりますが、たまたまテレビで紹介していたのがきっかけで、書店で買って読みました。

明治時代の話なので、幕末以前の話が多い司馬氏にしては珍しいテーマだったと思います。(昭和時代も書いていますが筆者は読んでいません)

テンポのよさ、歯切れのよさを得意とする司馬氏にしては、この小説は、どこかゆっくりと時間をかけて時代の背景にあるものをとらえようとするような小説でした。

国家の存亡をかけた日露戦争の時代を描いているので、どうしても沈滞した暗いムードが漂う物語、と思いきや、そうではありません。

秋山兄弟が、正岡子規が...生き生きと活写されて当時の貧しいが明るく雑草のようにたくましい人間像が貫かれているのです。読み終わると、なんだが元気になってしまうという不思議な小説です。

さて、この「坂の上の雲ミュージアム」ですが、設計は「司馬遼太郎記念館」(大阪府東大阪市)のデザインを手掛けた建築家、安藤忠雄氏が担当。

初年度は「子規と真之」をテーマに、二人の松山での暮らしぶりや東京での学生生活、日露戦争にかかわっていく様子をグラフィックパネルなどで振り返ります。

真之の直筆の手紙や、産経新聞に連載された全1296回の作品のパネル、当時の資料のレプリカなど計約250点も展示しているとのこと。

過去に五度、松山の地を訪れたことがありますが、「坂の上の雲ミュージアム」ぜひ見たいものです。

q.f. iza

投稿者 messiah : 2007年04月30日 05:55

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