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2007年06月12日

「社員をサーフィンに行かせよう」の真の意味

筆者が注目している企業があります。

世の中にはこんな会社もあったのか!という驚きも含めて。

そもそもの発想が違うというか、ぜひ参考にしたいと思っています。

それは“パタゴニア”という会社です。(知りませんよね)

パタゴニア?

おそらく、南米の国のことを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

しかし、会社としてのパタゴニアはカリフォルニアに本社を置く年商250億円ほどの中規模な会社です。

ところがこの会社、その経営理念と環境への取り組みへの評価が著しく高く、米フォーブス誌による「働きやすい企業ベスト100」や米ワーキング・マザー誌による「働く母親のためのベスト企業100」では毎年のようにランキングに入り、今年の米フォーチュン誌4月2日号では「The Coolest Companies On The Planet(最もかっこいい企業)」というタイトルの記事で大きく紹介されたのです。

さて、このパタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏が、その経営理念を15年の歳月をかけてまとめた著書の日本語版が発売されました。(東洋経済新報社)

タイトルは「社員をサーフィンに行かせよう」

イヴォン氏が「社員をサーフィンに行かせよう」と言うのには、企業経営上の確固たる狙いがあるそうです。著書から抜粋すると、

「責任感」:今サーフィンに行っていいかどうかなど、上司にいちいちお伺いを立てなくとも、社員一人一人が責任を持って仕事の進め方の中で判断ができる組織を作る。

「効率性」:午後にいい波がくるとわかれば、仕事を効率的に進めることを考える。

「融通をきかせる」:いい波、あるいはいい雪がいつ降っても出かけられるように、日頃から生活や仕事のスタイルをフレキシブルにする。

「協調性」:周囲がお互いの仕事を知り、信頼し合っていれば、誰かがサーフィンに行ったとしても、病気になっても、あるいは育児休暇で休んだとしても機能する。

「真剣なアスリート」:パタゴニアはアウトドア製品を開発・製造、販売している会社であり、誰よりも自然やアウトドアスポーツに対する深い経験と知識を持っているアスリートを採用できる。

パタゴニアという会社がユニークなのは、創業者であるイヴォン氏が企業経営を、地球を守るための「実験」だと位置づけている点です。

毎年売り上げの1%もしくは税引き前利益の10%どちらか大きい額を環境保護団体に寄付し、世界で初めてフリース衣料をペットボトルから再生し、また、企業による環境への取り組みを加速させるための企業同盟組織「1% for The Planet(地球のための1%)」を創設するといったことを実現してきました。

こういった具体的な取り組みは「言葉よりも行動を」という企業理念により次々と実現されているようです。

すごい創業者です。そして、すごい企業です。

21世紀が「環境を守る世紀」になるとすれば、彼らのような企業がリーディングカンパニーとなるでしょう。

q.f. 日経Ecolomy

投稿者 messiah : 2007年06月12日 07:55

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