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2007年09月22日
アップルを徹底分析! 秘められた12のブランド戦略
ブログのアクセス数で日本一を自称するIT情報系ブログサイト・GIGZINE(ギガジン)によると、携帯音楽プレーヤーiPodと音楽・映像配信サイトiTunes Storeで大儲けしている“アップル”という会社には、熱狂的信者を作るために次の12のブランド戦略があるそうです。(原典は12 Effective Strategies Apple Uses to Create Loyal Customers - Inside CRM)
- アップルのためだけの店を作った
- アップルはこれまで、商品知識の不十分な量販店の店員に煩わされてきており、自社製品の魅力を十分に顧客に伝えることができなかった。これを解決するために「アップルストア」を作った。
- 完全な解決策の提供
- 例えばiPodの場合は音楽を転送するiTunesがセットになっており、iPodというハードからiTunesというソフトまでその全てをアップルがコントロールし、あれこれと考えずに済む解決策を示してくれる。
- Mac使いはカッコイイというイメージ
- テレビCMなどを巧みに使って、「Macはカッコイイ」というイメージを消費者に焼き付けると同時に、ウィンドウズはダサイ、というネガティブイメージを作った。
- 様々な価格帯の製品展開
- iPodなどの比較的低価格な商品をとりあえず買ってもらうことでアップル製品を試してもらい、それによってさらに高価格帯のアップル製品を将来的には抵抗感無く購入してもらおうという誘導戦略がある。
- 乗り換えを困難にする
- 他社製品との互換性を無視することで、アップル製品だけを使っていれば使いやすく快適ではあるが、他社製品に移行しようとすると様々な障壁が立ちはだかるようにしておき、その上で古いバージョンよりも使いやすく改良されたバージョンを提供し、どっぷりとアップル製品に依存してもらおうとするもの
- 各種メディアの絶好のネタになる
- アップルはその徹底した秘密主義によって製品発表会まで製品の詳細をまったく明らかにしないため、噂(うわさ)が数多くリークされ、様々な憶測が流れ、結果として繰り返し報道されることで各種メディアに頻繁に取り上げられることとなり、このサイクルが熱狂を生んで、発売当日の狂乱ぶりとなり、興奮した顧客は「何かすごく騒がれているものを自分が買う」という満足感を得られる。
- 教育機関への販売
- 学生向けに安く自社製品を購入してもらい、教室の中などでアップル製品を学生同士が見せあうことによって、教室を「ショールーム」にしてしまい、早い段階でアップルのブランドを認知させる。
- わかりやすい製品を提供する
- 消費者が何を求めているのかを慎重に考えるために大規模なリサーチとデザインを綿密に行い、結果として明瞭かつ簡単、丈夫で使いやすい製品を作りだしていくことによって高い顧客満足度を生み出している。
- 不愉快な部分は外部に丸投げ
- iPhoneの場合は通話サービスに関してはすべてAT&T任せにすることで、通話品質などの苦情はすべてアップル以外の場所に行くようにしている。他の製品でも、ちょっと複雑で故障しやすそうなオプションなどは自社生産せず、他社がライセンスを取得して販売するのを許可していくやり方をしている。
- 一貫性
- アップル製品は操作などで、ある種の一貫性で統一されており、どれか一つの製品の操作に慣れてしまえば、その他のアップル製品でも違和感なくすぐに使いこなせるようにできている。そうすることでアップルの新しい製品にも適応しやすくなり、反復して購入しやすくなる。
- 革新的な使い方の提案
- 当初のiPodは、ポケットに入れることを想定していたものの、実際にできあがってみると非常に魅力的な形だったので、首から提げて周囲に見せびらかすような使い方を広告展開して爆発的なブームを巻き起こし、所有者の満足感を引き上げた。
- 魅力的であること
- アップル製品はいずれもパッケージから入念にデザインされており、それはユーザーインターフェースにまで至る。鮮やかな色やアイコン、なめらかな外装などはそれらを操作したり見たりする度に、アップル製品を使っている顧客を魅了する。
...と、まあ、こんなような話ですが、ブランドを軸に展開する場合のモノ作りの参考になるはずです。
投稿者 messiah : 2007年09月22日 11:00
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