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2005年01月22日

寒うー 寒うー ほんまに寒うー

日本全体が寒波に包まれました。体感的には今年一番の寒さかな。その寒気を真っ二つに分けて全速力でチャリンコを飛ばして大阪産業創造館のセミナーを聞きに行きました。寒いので思いっきりペダルを漕がないとやっていられません。

1/21、和歌山大学・システム工学部教授の山岡俊樹氏の講演による「ユニバーサルデザインによるものづくり実践塾・オープンセミナー」を聴講。この山岡先生ですが、とにかく早口。多少の専門用語は注釈もつけずに先へ先へと説明を進めていかれる。膨大とも言えるPowerPoint資料。実例を紹介する写真や挿絵は豊富の一言。聞いていて眠くなりかけても→すぐに覚醒に引き戻す数々のネタをお持ちの方です。話のテンポの良さは抜群だが、あのハイピッチについていけない人もいるでしょうね。

講演内容は、論理を重視しながら小難しい計算式は用いない手法(ヒューマンデザインテクノロジー)で企業が企画力を高めることを提唱されている。20世紀は技術力、21世紀は技術に加えて企画力がより重要と強調されました。

以下は、教授がJRの京都駅、海南駅、紀伊田辺駅のユニバーサルデザイン実現度(UD度)を同一条件で観察・比較した研究結果であり、あくまでも個人的な思想を反映しているものではないことをお断りしておきます。

教授が京都駅、海南駅、紀伊田辺駅を調査した結果、最もUD度が低かったのが意外にも京都駅でした。世界中から観光客が訪れる日本伝統美の象徴・京都。その玄関口となる京都駅だが、はじめて訪れた人はその特異な空間に驚くことでしょう。古都らしくないとも言える近代的な吹き抜けを駆使した建造物は個性的だとも印象的だとも言えます。

教授はこの京都駅構内の数箇所を調査して人間工学に沿った設計になっていない箇所をいくつか指摘された。特に、北側玄関口は軒が短いので雨が降ると構内に雨水が吹き込んで水溜りができてツルツルすべる。お年寄りが転ぶ危険性が高いし、水が溜るたびに駅員がモップで掻きだしているとのことでした。

京都駅(北側)はモダンな造りが古都のイメージと強烈なコントラストを醸し出す不思議な建造物で、通りすがりの観光客にはインパクトがあるかもしれない。しかし、外観を重視するあまり階段にすべり止めがないところがあったり、正面玄関の案内板の文字が小さい、反射して見にくい等、利用者のリクワイアメントが反映されていない部分がいくつかあると指摘されました。

その一方で、京都駅・新幹線口(南側)は改築されていない昔のままだが、デザインは平凡でも人間工学に沿った造りになっていて、北側の良くない部分が南側では何も問題がない。新しく造られた方が使い勝手が悪い、とは言わないまでも、目に見える問題点が多かったとの調査結果でした。

デザインと機能の両立、バランスの取り方の難しさがあるように思います。私個人は京都駅を時々利用する程度なので意識して観察したことがないから評価できませんが、京都駅をよく利用される方はどう思われているでしょうか。ご意見をがあればコメントにいれてください。それは違う、その通りだ、何でも結構です。

ところで、海外では駅の標識に濃い青バックに白文字が多いということです。京都駅の標識は黒バックに白文字が中心です。皆さんはどちらが見やすいと思われますか?


セミナー終了後、チャリンコをかっ飛ばして事務所に全速力で戻ると全身がフリーズして暫らく動けませんでした。さ、寒うー

投稿者 messiah : 2005年01月22日 00:00

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