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2005年01月28日

ニュースの鮮度は30時間くらい?

私のこのブログは、Movable Type(ムーバブルタイプ)というアメリカのシックス・アパート社が開発したブログ作成ツールを使って出来ています。その日本法人であるシックス・アパート株式会社からMovable Typeの欠陥に関する報告と対策が発表されたのが、2005年1月25日夕刻のことでした。その事実を知った人たちが自分のブログに一斉に書き込みをはじめ、記事を引用するためにシックス・アパート株式会社のサイトにトラックバック(ブログ独自の相互リンク)を打ちました。さて、その後どうなったでしょうか?
※ トラックバックについては、絵文録ことのはのサイトのこちら
  参照してください。

トラックバック数の多さはその記事に対する関心度をダイレクトに表しています。シックス・アパート株式会社が発信した最近の記事でトラックバック数が多かったのは次の通りです。
 ・ Movable Type 3.0 Developer Edition 日本語版の提供を開始(2004/7/15)
 ・ Movable Type 3.1日本語版の提供を開始(2004/10/19)
 ・ Movable Type 3.121の提供を開始(2004/12/1)
 ・ Movable Type 3.14を2005年1月に提供(2004/12/24)
 ・ Movable Type 3.122の提供を開始(2005/1/25 PM08:19)

しかし、上記のどれも寄せ付けないほど多かったのが今回の記事です。
 ・ 【重要】 Movable Typeの脆弱性と対策について(2005/1/25 PM06:20)

上記を見ると、新バージョンのリリース記事が多い。これは新しいものに対する『好奇心』という形で関心度が高まった結果です。その一方で、問題点の発生に関する記事は自分に被害が及ぶから『危機意識』という形で関心度がより高まります。

どんなに完全を期して作った製品でも(ソフトでも)人間が作る限り完璧なものはありえません。問題が起きること自体がむしろ自然です。しかし、問題が起きた時の対応の仕方によって、企業の値打ちが変わってくるし、それが将来にわたって影響を及ぼすことは言うまでもありません。今回の問題に対して、シックス・アパート社の対応は問題がなかったので事なきを得たようです。

さて話は変わりますが、こうした新着ニュースには賞味期限がありそうです。トラックバック数の推移を見るとそれが少しは見えてきます。(ニュースの重要性、対策の容易性などによって異なるでしょうが)

下図は今回の「Movable Typeの脆弱性と対策について」の記事が発信された後に日本国内のブログがシックス・アパート株式会社のサイトにトラックバックを打った数を時間帯別に示しています。


これを見るとニュースが発信されてから約30時間以内の時間帯に(時間ごとにバラツキはあるが)記事への関心度を示すトラックバックが集中的に行われています。面白いのは30時間を経過した後になるとトラックバックは激減していることです。
「このニュースはホットだ」とか「もう新鮮味がない」といった人間感覚の境界がもし30時間ごとであるならば、新着ニュースを30時間ごとに発信していけば、常に最新情報で満たされた情報発信源となるかも知れません。

投稿者 messiah : 2005年01月28日 08:32

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