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2005年02月08日

「注目」という心理を利用した事件

不特定多数の顧客を対象とするビジネス(インターネットビジネスなど)に共通する仕組みは、売りたい商品やサービスが置かれている場所に人をどれだけ多く導けるかにあります。そのために顧客が興味をもつ仕掛けを用意して誘導し、そのすぐ近くに商品やサービスを陳列するというのが一般的な手法となっています。
さて、ある悪事を働いた業者が逮捕されました。この業者、思いつきは悪くなかったのですがどうも焦っていたようです。

歩道上に「緊急及災害時避難場所 〇〇小学校」と書かれた標識を無許可で400本設置してその標識の下に病院などの広告を取り付けて年間3万円の広告費を受け取っていた業者が道路交通法違反で逮捕されました。広告を集める際に架空の団体名を使ったこと、および昨年末の発覚後、警察からの撤去勧告を無視し続けたことでとうとう逮捕となりました。
この業者は悪い奴ですが、不特定多数を対象とするビジネスの仕組みを一部利用しています。

 1.世界規模で発生している大災害への危機感を背景に注目度が高い標識に着目した。
 2.多くの人が注目する標識のすぐ近くにある広告は目立つ。

ここまでは良かったのですが、

 3.架空の公共団体の代表を名乗って広告主を安心させて出資させた。(詐欺行為)
 4.標識を無許可で設置した。(道路交通法違反)

こういう基本的なことを考えていなかった、というか確信犯だったのかも知れません。
どうやら災害に対する危機感が国民の話題になっている今しかチャンスがないと思って行動した。焦っていたようです。

投稿者 messiah : 2005年02月08日 07:38

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