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2005年02月17日

モジラの逆襲!...が気がかりなソフト帝国

マイクロソフト社がInternet Explorer(IE)の新バージョン7のリリースを1年前倒しすると発表しました。本来は来年発売する次世代OSに含めて出荷される予定だったのが、どうして急いだのか?何がマイクロソフト社を突き動かしたのか?モジラという得体の知れない怪物の逆襲を予感したのでしょうか。

「先んずれば人を制す」産業界において基本ソフト(OS)でパソコン市場を制覇したマイクロソフト。攻めが最大の防御であることを知っている同社・会長は自分のテリトリーに入ってくる如何なる新興勢力との共存をも許さず、豊富な資金をバックに優位な立場を最大限に活用し、持てる技術力を投入して排除してきました。

その代表例がNetscape社のブラウザNavigatorの駆逐です。Navigatorは1993年に開発がスタートし1994年末に販売されると、いち早く新機能を追加するなどして市場シェアを高めましたが、マイクロソフト社のInternet Explorerとの熾烈なブラウザ戦争を通して市場シェアを奪われました。IEをOSの一部に組み込んで抱き合わせて提供されては勝ち目はありません。

しかし、Netscape社はその後も市場シェアの回復を目指してMozillaプロジェクトを推進していき、1998年にブラウザのオープンソース化(ソースコードの公開)に踏み切り、2003年にそのプロジェクトが非営利組織のMozilla財団に引き継がれて新しいブラウザMozilla Firefoxが誕生します。(※ Netscape NavigatorはFirefoxとは別にその後も改良されて現在はNetscape 7.1としてリリースされている。Netscape Japanのサイトから無償でダウンロードできる)

Firefoxの人気は凄いもので、2004年11月9日にインターネットで無償提供されてから僅か3ヶ月余りで250万件のダウンロードを達成しています。

IEのアメリカ国内におけるシェア降下にも驚きます。2004年6月に95%だったのが半年後の12月には91%に減っています。そしてシェアを0%から4%に上げたのは言うまでもなくFirefoxです。減った分はFirefoxへ流れたということです。マイクロソフト社・会長が危機感を通り越して怒り心頭になっている姿が目に浮かびます。

私もFireFoxをメインに使っています。一度使ったら手放せない。それがタブブラウザ(1/17)の中で書きましたが、本当に使い易い。世界中の技術者が自由に手を加えることができ、IEのようにハッカーの標的になることもないのでセキュリティ面でも安心。(シェアがもっと増加すれば狙われるかもしれませんが当面はOKでしょう)

ゴジラ映画は「ゴジラ FINAL WARS」の放映でピリオドを打ちましたが、モジラの逆襲!...は今始まったばかり。巨大なソフト帝国に一矢を報いることができるのでしょうか。

投稿者 messiah : 2005年02月17日 07:55

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