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2005年03月10日

発想=不可解、行動=明快 そんな男の学習意欲

筆者のプロフィールをご覧ください。そこに次のような私的迷文が記載されています。

自分の感性に素直に従って道を進む。これは無計画性と紙一重でもあります。しかし、計画を立てて進むだけが人生ではありません。答のない試験、ゴールのない旅、それが人生。時としては、出たところで勝負するのも"有り"ではないでしょうか。

元プロレスラーにして参議院議員の大仁田厚氏はそんな私の考えを地で行く男です。乱暴だけれども愛嬌がある。何を考えているか分からないが何でも手当たり次第に行動に移していく。あまり見かけない型の人間ですが、外見からは想像できない学習意欲の高い人なのです。

大仁田厚氏のHP大仁田 厚 オフィシャルサイトに、彼が6年前の41歳の時に通った定時制高校の高校生活のトピックスが描かれています。はっきり言って、結構くだらないがかなり面白い。(こちらから)

大仁田氏は中学校を卒業して16歳でプロレス界に入門しています。それから25年も経った41歳という年齢で何故、彼は高校に入ろうと決意したのか?

ある地方で、高校生を相手にした講演をした。真剣に聞いているヤツ、聞いていないヤツを見ながら、ふと感じた。「今の若者は一体、何を考えているんだろう」と。世間では少年、とりわけ17歳による凶悪犯罪が横行し、あちこちで、「キレる若者」の存在がクローズアップされていた。17歳って、本当にそんなヤツらばっかりなのか?俺の頭の中に、直接彼らとふれあってみたいという気持ちがわき起こった。直接彼らと向き合い、同じ目線で会話することで、何か見えてくるかも知れない――。思えばオレ自身、高校へ通っていない。高校生活がどんなものなのか知らないのだ。そんなコンプレックスも相まって、オレは高校へ行くことを決心したのだ。

それにしても出たとこ勝負ですね、この人。自分の感性を行動の拠り所としている直感勝負の意気の良さと、計画性に乏しい危なっかしさが同居しています。しかし、どこかに現代人が失っている何か、...しいて言えば素直さのようなものを感じさせてくれます。

そして、大学に行く動機について次のように語っています。

高校に通っている間はとても長く感じたが、終わってみるとあっという間だった。勉強のおもしろさもわかってきたし、もっともっと若いヤツらとふれあいたいと思った。そんなことから、大学へ行ってみようと決心したのだ。

おっと、これもまた出たとこ勝負ですね。

ところが、その出たとこ勝負男は芸能活動、プロレス活動、議員活動をこなしながらとうとう3月26日に明治大学政経学部(二部)を卒業します。出たとこ勝負でも何でもいいけれど最後まで貫徹する信念というか執念というか......参りました。

その大仁田氏、3月9日の参議院予算委員会で質問に立ち「これまでは履歴書に中学卒業としか書けなかった男ですがね、明治大学政経学部卒業が決まりました」と公私混同も含めて述べています。委員会室では「ファイヤー!」という掛け声も飛んだそうで、これからも型にはまらない天然記念物として多いに活躍してほしいものです。

投稿者 messiah : 2005年03月10日 08:40

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