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2005年03月15日

静御前と金塊の不思議な?関係

大河ドラマ「義経」のヒロイン静御前は、奥州衣川の戦いで義経が戦死したことを知り、世の無情を感じて剃髪し、名を再性尼と改めて一条中納言の領地であった志筑の荘(津名町志筑)に移り住みます。隠遁の日々に義経の菩提を弔い、1211年に47才で淋しくその生涯を閉じています。その静御前の徳を偲んで建てられた霊廟(写真)が兵庫県淡路島・東海岸の津名町にあります。(静の里公園)この公園内の資料館には故竹下登・元首相の「日本列島ふるさと創生論」の極めて珍しい1つの”表現”が展示されています。それは1億円の金塊です。私も触りました。そしてあのベッカムも触りました。(ベッカムの手には私の手垢がついたはず......むむ、その後彼は運が上がった?......おっと脱線)
それにしても静御前と金塊、どういう関係があるのでしょう?

故竹下登・元首相が生涯の政治目標としたのが「ふるさと創生」。「ふるさと創生事業」は竹下氏の発案で実施され、1989年に全国3,300の市町村に対して、用途は限定せずに1億円ずつが配られました。

津名町はこのお金で1億円の金塊(※)を購入します。観光客を誘致するために津名町の知名度アップを図ったのです。そして、以後16年間で約360万人が金塊を触るために訪れて、町の宣伝料としては数十億円の効果があったといいます。


[写真]2001年8月当時

この津名町ですが、周辺4つの町と合併して4月1日からは淡路市に編入されることが決まっています。そこで、.....

津名町議会は合併する前に、この1億円の金塊を処分して町内会の運営費に充てて欲しい、と町長に依頼したのです。

金塊100,000,000円÷町民17,000人=町民1人当り約5,800円

要するに1億円は津名町民のもの。合併して淡路市のものになる前に津名町民のために使いたいということです。

しかし町長は、金塊はあくまでも旧町民の財産であることを淡路市に認識してもらうと同時に、処分はせずに現状のまま展示を続ける方針のようです。

ところで、静御前と金塊の関係について独断と偏見をもって結論を出す時がきました。

1億円もの大金を、直接的には何の役にも立たない金塊に換えて話題を集めることによって、マスコミを動員し、観光客の増加を実現することによって静御前の霊廟の存在を広く世間に知らしめることに成功した。という因果関係が成立しますが、ちょっと苦し~いですね。

※ 購入当時は63kgの金塊が1本。その後、金の相場変動で53Kg×2本にまで増えた。

投稿者 messiah : 2005年03月15日 08:29

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