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2005年04月23日

記憶の底を掘り起こす Googleデスクトップ検索

初めて来た場所なのに、「おや?ここは前にも一度来たような気がする。でも、いつのことか...はっきりしない」という不思議な感覚や経験を持ったことはありませんか?

デジャビュ 【フランス語 déjà vu】
一度も経験したことのないことを、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じること。既視感という。

筆者も過去に何回かあります。(回数は憶えていません)いづれも、初めて来た場所なのに以前にそこと同じ景色を見たと感じ不思議な感覚を味わいました。

デジャビュについては、X51.ORG : Occult News for Nerds, Truth is Out There.サイトのこちらに詳しい解説がありますが、その中で「デジャビュ現象を説明する試論」について記述された部分を抜粋しておきます。

不注意による錯覚
例えば、あなたは慣れない町を車を運転しながら、携帯電話で話している。あなたの注意のほとんどは携帯電話の会話に注がれている。そして数ヶ月後、今度はあなたは再び同じ場所を車で走ったとする。しかし今度は、あなたの注意は携帯電話の会話でなく、慣れない町の景色に注がれているだろう。そしてその時、あなたはふと既視感覚 - デジャヴを経験するのかもしれない。二度目の走行時、あなたの海馬は(その景色を見た事がないものとして)景色を意識的に処理するが、一方であなたはそれを「見た事がある」と認識するからだ。何故なら、あなたの短期記憶の中には、前回の走行時に見た景色の情報がいまだに残されているからである。

このデジャビュを最近、意外なところで経験したのです。(デジャビュに似た感覚というべきかも)それは最近、Googleデスクトップ検索を使った時でした。

Googleは元々、インターネット上のウェブを検索するソフトです。その検索機能をパソコン内部のファイルの、さらに中にある単語検索に応用したのが”Googleデスクトップ検索”です。

Windowsにも標準で検索機能はありますが、ファイル名、日付、種類、サイズなどのファイル属性を基準に検索するものです。

しかし、ユーザーが本当に検索したいのはファイル名ではなく、ファイルの中の文章や単語なのです。ファイル名で検索するためにはファイル名を整理したり系統化する、そしてそれを頭に記憶しておくという労力を余儀なくされます。

それに比べて、Googleデスクトップ検索は単語そのもの(例えば、WordやExcelの中で使用した単語、メールの中で使用した単語)を検索します。ユーザーの労力は皆無なのです。しかも、インターネット検索と同じマンマシンインターフェイスで使えます。

昨年から英語ベータ版をたまに使っていたのですが、日本語ベータ版が先月リリースされたので本格的に使ってみようと思い、Google デスクトップ検索 - ダウンロードサイトからソフトをダウンロードしてPCにインストールし、適当な単語を入力して検索してみました。試しに”Googleデスクトップ検索”と入力して検索してみると...


あれ?そんな単語はPCの中にはないはずなのに、現れます。しかも、どこかで見たようなインターネットのページがドッサリと。

実はこれ、私が過去に訪れたWebページの中で、検索キーワードが含まれたものを全て検索して表示しているのです。中には、見覚えのないページもありますが、実は勘違いで必ず過去に一瞬でも見ているのです。

検索結果のWebページが時間的に経過している場合、はじめて見たのに(実は見たのに忘れているだけだが)どこかで見たような気になる(そりゃ、見ているから当然だが...)、記憶の薄れにより”デジャビュ”のような感覚をもつことになります。

Googleデスクトップ検索は過去に見た(経験した)画面を意識の底から発掘するサブミナルな検索機能を提供します。慣れるまではけっこう不思議な感覚が味わえます。

まだ、メールのタイトルに一部文字化けが出たりしますが、かなり実用レベルに近づいてきたようです。

投稿者 messiah : 2005年04月23日 10:30

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