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2005年04月22日

経済成長よりもプライオリティが高い環境対策

[地図加工]総合データ>地域情報 <中国情報局>

製造業が集中する中国・広東省で、2004年に酸性雨の降った頻度が54.5%で1年前よりも大きく上昇したという新聞記事が目に留まりました。

雨が降れば2回に1回は酸性雨。しかもその頻度が上昇しているというのです。国内総生産(GDP)が前年比14.2%アップした結果、酸性雨の頻度も前年比12.2ポイント上昇したということです。

「環境対策よりも高度成長を優先した開発路線の代償が表れている」と新聞は報じていました。(朝日新聞4/22朝刊・国際面)

広東省環境保護局はこの原因について、火力発電所の脱硫装置が整備されていないこと、自動車の増加、生活排水の垂れ流し、異常気象で雨が少なかった事などを挙げています。

中国はエネルギーの75%を現在でも石炭に依存しており、火力発電所などで燃焼後に排出された硫黄酸化物や窒素酸化物が、大気中で硫酸、硝酸などに変化して、雨に溶け込んで”酸性雨”となって地上に降下しているのです。

酸性雨のもたらす影響として、樹木の衰退、農作物収穫量の減少、水生生物の死滅、建造物・文化財の汚染、人体への影響が挙げられています。

中国の環境汚染の進行は隣国日本にとっては他人事ではありません。日本が環境対策で先端技術を提供すれば中国との有効関係を築くきっかけを作り、同時に国際的な評価を得ることになり、しいては現在抱えている国際問題のいくつかの解決が推進されるように思います。

中国の経済成長を下支えしているのは先進国の技術供与です。先進国は経済成長の裏側にある負の生産物をイヤというほど味わってきたはず...。中国に対しては、先端技術だけでなく環境対策技術も同時に提供していくことが重要でしょう。

投稿者 messiah : 2005年04月22日 08:22

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