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2005年05月25日

ブログで燃え尽きる人もいる

5/18付「ブログ人口が激増中」というエントリーを投稿したら、同日、数多くのブロガーがその話題を取り上げて、筆者のブログも数件のトラックバックを受信しました。

ブロガー(ブログに記事を投稿する人)は、やはりブログの動きが気になるのでしょう。

その発祥の地アメリカでは、ブロガーに蔓延する「燃え尽き症候群」が原因で閉鎖してしまう有名サイトが増えているようです。

Hotwired Japanによると、アメリカ軍のイラク侵攻に抗議する人たちの意見交換の場として人気を集めたブログ「ウイスキー・バー」は、管理人が投稿した記事に何百ものコメントが返ってくる事があり、管理人はその全てに目を通して司会役を果たしていたが、サイトの運営が日常生活の大半を占めるようになってしまったため、現在はコメントの受け付けを打ち切っています。

管理人曰く、「1日は限られた時間しかないし、私も大半のブロガーと同じようにフルタイムの仕事を持っているから、何かを犠牲にしなければならなかった。結局、自分のブログへのコメントをモニターすることが、ブログにかかわる時間の大半を占めるようになってきて、これ以上続けられない限界に達した」そうです。

アメリカでは(日本でも?)彼のように毎日記事を更新している人気ブロガーの間で「燃え尽き症候群」が増えつつあるようです。

保守派の人気ブログの1つ、「インスタパンディット」を運営するテネシー大学のグレン・レイノルズ教授は次のように語っています。

読者たちは新しい記事が掲載される一定の間隔を、作者の健康状態を示すバロメーターのように見ているらしい。そしてその間隔が崩れると、よくないことが起こったせいだと見なされることもある。

5~6時間以上何も書き込まなかったり、今日はもう書き込まないつもりだと読者に伝えたりすると、どうなるかはわかっている。読者たちから「もう5、6時間何も書き込んでないけど、大丈夫?」といった電子メールが届きはじめるのだそうです。

別の人気ブログ「カウンタースピン・セントラル」の作者はこのプレッシャーに耐え切れずに、自分のブログを完全に閉鎖したようです。(アクセスしたらNot Foundと表示される)

反ブッシュを掲げる人気ブログ「デイリー・コス」の運営者は、「新しいコンテンツをサイトに掲載しなければならないというプレッシャーはいつも感じている。私の読者の場合、電話をかけてきて『一体どうしたんだ?』などと言ってくるわけではない。だがそういったことは感覚としてわかる。新しい記事を掲示して、ほんの10分でコメントが50件もつけば、いやでもわかる。読者がパソコンの前に座って待ち構えている、そんな気にさえなってくる」と言う。

おお、なんと可哀想な!

人気を獲得しようとすれば自由を犠牲にしなければいけない、ということですか。

ブログは本来、読者との対話が最も刺激的な部分なのに...

まあ、筆者のブログは未来永劫こんな心配をする必要はないので枕を高くしてzzz・・・

投稿者 messiah : 2005年05月25日 11:33

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