« 恐竜が鳥に渡した「気嚢呼吸」という驚異のシステム  | HOME | 息が詰りそうなもの 息を吹き返したもの »

2005年07月20日

なぜ今、海外では日本食ブームなのか?

アメリカで日本食が流行しています。

日系移民の多いカリフォルニア州はもとより、企業の駐在員や学生など、数年しかアメリカに滞在しない日本人が多い東海岸でも、高級日本食レストランが最近多く登場するなど、一大ブームとなっています。

イギリスをはじめとしたヨーロッパ、さらには台湾など、アジアでも日本食が定着しつつあるといいます。

サンフランシスコのベイブリッジを見渡す高級日本食レストラン「Ozumo」は、ファッショナブルにアレンジした寿司やつまみ、日本酒などが有名で、予約を取るのも大変だそうです。

ブームは西海岸だけではない。今年初め、ニューヨーク・タイムズは市内に続々とお目見えした日本食レストランのトレンドを紹介しました。

「もはや、寿司やそばといった段階を超えて、ニューヨーカーたちもマグロの大トロや中トロを選んだり、山椒やしし唐を使いわけたり、お好み焼きやたこ焼きなどの大衆料理も味わう時代になった」

「こうした日本食ブームは、ニューヨークが1970年代に経験したフランス料理ブームと似ている」

「レストランの数がどっと増えて、料理の質も本格的になり、今まさにブレイクしようとしている」とニューヨーク・タイムズは分析しています。

アメリカだけではない。食事がおいしくないと悪評が高かったイギリスでも、過去10年くらいで外国料理のレストランが数多くお目見えし、日本食も定着してきたそうです。

イギリスではかつて、生魚(なまざかな)に抵抗のあった向きも多かったが、現在では寿司などの日本食がロンドンの金融街で働くビジネスパーソンの間で人気だといいます。

<なぜ今、海外では日本食ブームなのか?>

関東農政局では世界的な和食ブームを分析した報告書で、日本食は「高品質で美味しい」、「健康に良い」という現地の人たちの健康・安全志向に合致しているから、と分析しています。

確かに、米カリフォルニア州ではベジタリアンが多く、しかも赤身の肉は食べないが、白身の魚はとるなど、セミ・ベジタリアンといった人々も数多く存在します。

そんな人たちにとって、野菜や海藻、魚とごはんが中心の和食は栄養的にもバランスが取れて、ちょうどニーズに合うのでしょう。

一方、アジア諸国では所得増加にともない、日本食が「生活を豊かにするための食」としての地位を確立しているようです。

by MSN-Mainichi INTERACTIVE

朝日朝刊(7/20)によると、食文化研究推進懇談会が、世界の日本食人口を官民協力の上、5年後に現在の2倍の12億人にしようという計画をまとめたとのことです。

それが実現すれば「日本食」は、フランス料理、中華料理に次ぐ第3の世界的料理になるとのこと。

海外の他の料理と異なる最大の特徴は、『生魚』を扱う点にあり、扱い方が難しい料理でもある、と報じています。

世界中のどこに行っても「日本食」が食べられるのは、観光客ばかりでなく、長期赴任、出張などのビジネスマンにとっても有り難い話です。

「日本食」の国際化は嬉しい(^_^)...

しかし一方で、海外で「日本食」を料理する方(経営する方)には、十分な衛生管理の元、その名に恥じないものを提供してほしいと願っています。

投稿者 messiah : 2005年07月20日 08:06

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/219

コメント

コメントしてください




保存しますか?


▲TOP   ■HOME