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2005年07月19日

恐竜が鳥に渡した「気嚢呼吸」という驚異のシステム 

初期の恐竜が、現在の鳥類と同じくらい効率的な呼吸を行っていた、という証拠を米オハイオ大学のパトリック・オコナー博士らが発見し、7/14発行の科学誌「ネイチャー」で発表しました。

これは、愛知万博ささしまサテライト会場で開催されている恐竜博2005で、複製骨格が展示されているマジュンガトルスの骨の構造を調べてわかったものです。

肺だけを使う哺乳類などとは大きく違い、鳥は気嚢(きのう)という袋が体内のあちこちにあり、鼻から空気を吸うと同時に口から吐くという効率的な呼吸ができます。

鳥のこの呼吸システムがいつできたかは、これまで、鳥の進化を調べる上で重要でした。

オコナー博士らが、現在の鳥類を詳しく調べたところ、「気嚢」があるため脊椎骨や肋骨に穴が開いたり、空洞化したりしている鳥を様々な種類で確認しました。

そして、良く保存された白亜紀後期のマダガスカルの恐竜マジュンガトルスの脊椎骨化石を調べると、鳥の脊椎骨と非常によく似た構造があることがわかり、気嚢を持っていたと考えられます。

鳥の祖先が恐竜であることは定説になっていますが、陸上で生活していた恐竜から「気嚢」の原始的構造が発見されたことで、この説の正しさが裏付けられたようです。

恐竜から鳥へ

遠い過去に絶滅した恐竜ですが、自ら作り出した「気嚢」というシステムを後継者の鳥に渡した。それは今日の脊椎動物の中で、最もガス交換効率の高い驚異のシステムでした。

人間は未来に何か、最高(コレ!)といえるものを渡せるだろうか。

これほど科学が発達しても、これほどITで取り囲まれた生活をしていても、その答えが何となく見当たらない...

by asahi.com

投稿者 messiah : 2005年07月19日 08:02

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