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2005年07月22日
アメリカでは常識? 謎の機械、インターロック
アルコール中毒を克服し、ここ4年間ずっと禁酒しているフィル・グリーゴ州議会議員は、飲酒運転による2度目の逮捕から1年間以上、インターロックを使用した。
「無性に酒が飲みたくなったとき、この装置は本当に役に立った。飲めば車を運転出来なくなることを判らせてくれるのだから」とグリーゴ議員は語った。
職場の印刷所を離れる1時間の昼休みの間、ロメロ氏はインターロックによるアルコール検査を2回余計に実施しなければならない。車を発進させた5分後と、約40分後だ。
再検査の要求には6分以内に応えなければならない。そうしないとエンジンを切るまでクラクションが鳴り続ける。エンジンを切ってしまうインターロックもあるが、メキシコ州ではそれは許可されていない。
昨年夏に逮捕されて免許を取り上げられたロメロ氏は、自宅から仕事場までのおよそ8キロの距離を頻繁に歩くはめになった。仕事をクビにならずにすんでいるのも、インターロックによるところが大きい。
「不便だと言う人もいるだろうが私は全く逆だと思う。なぜなら今でも自分の人生を生きていられるのだから」とロメロ氏は語った。
さて、上の話に出てきたインターロックとは何か?
1. | 自動車に乗ってイグニッションキーをONにする。(但し、このままではエンジンはかからない) |
2. | 続いてイグニッションキーをOFFにする。 |
3. | ダッシュボードにぶら下がっている黒い携帯電話のような装置を手に取る。 |
4. | 装置の画面に「検査の準備ができました。息を吐いてください」というメッセージが表示される。 |
5. | 装置の上部から突き出た短いプラスチック製のチューブに4秒間ほど息を吐く。 |
6. | 「ビーッ」という音が鳴れば検査は合格。画面に「安全運転を」と表示される。 |
7. | エンジンをかけて運転する。 |
正式にはイグニッション・インターロックといいますが、この装置は、酒を飲んでいると車を発進できないようにする機械なのです。
飲酒運転で裁判所からインターロックの取り付けを命じられた違反者の数が年間およそ2,600人にのぼるニューメキシコ州は、この装置を取り付けている違反者数という点で全米一だそうです。
日本でも、飲酒運転かどうかの判定に、風船を膨らませて息の中のアルコール含有量を計測する機械を警察が導入していますが、それを自動車に内蔵したのがインターロックです。(アメリカはやることが徹底していますね)
さて、その効果はと言うと...
インターロックを使用している場合、飲酒運転で再逮捕される割合が大幅に(40~95%)減少したという調査結果が出ています。
日本でも飲酒運転に対する処罰が重くなって、かなりの高額な罰金が科せられますが、そんな生ぬるいやり方ではアメリカは済まないようです。
投稿者 messiah : 2005年07月22日 08:15
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