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2005年08月30日
政治家ブログは日常の活動を生の声で届けてほしい
自由民主党は8/25にブロガーやメールマガジン発行者を招待して、武部幹事長と世耕(せこう)広報本部長代理による「メルマガ/ブログ作者と党幹部との懇談会」を開催しました。
自民党はスタッフが独自に選んだ有名ブロガーやメールマガジン発行者100人を懇親会へ招待し、12のブログと17のメールマガジンから33人が集まりました。
武部幹事長は「総選挙に向けた国民の声の勢いや力強さには圧倒されている。これからは『マスコミ』から『クチコミ』の時代。ブロガーやメールマガジンを運営する皆さんと連携しながら政治をわかりやすくしていきたい」と参加者に語ったそうです。
日本の政治家というと、あまり先端技術のことは詳しくないイメージを抱いていましたが、「ブログ」に反映している国民の声が気になって仕方ないといったところでしょうか。
米国ではブロガーが一般のジャーナリスト同様に発表会やプレスミーティングに参加することが増えていますが、世耕広報本部長代理は「日本では、まずは懇親会という形から始めていきたい」と述べ、今後も今回同様の懇談会を開催する予定とのことです。
開催側の世耕広報本部長代理も実はブロガーの一人。
参議院議員・世耕弘成(せこう ひろしげ)の東京での活動を伝える自身のブログ「世耕日記」で、当日のことを次のように書いています。
「政党とブロガーの対話は日本ではじめての企画であり、武部さんとブロガーの皆さんの波長が合うだろうか等心配事も多かったが、非常に実りある懇談であった。終了後は皆さんを総裁室にご案内して見学してもらう。居合わせた竹中大臣にも顔を出してもらい、非常に和気藹々とした雰囲気の中、企画は終了した。台風の中来て下さった33名の皆さんに感謝だ」
解散総選挙が決まってから政治家(特に衆院選・立候補予定者)の中で突然ブログを始め出す人が増えています。
選挙活動の一環ということでしょうが、どこか物真似の「付け焼刃」の印象が否めません。
世耕氏のブログは、国会の中での動きを簡潔明瞭に描き、その上で、安倍幹事長代理や竹中大臣などのテレビでお馴染みの面々との交流も紹介されていて結構楽しめます。
筆者はこれからブログを始める政治家に対して、自分をPRするステレオタイプのホームページ型よりも、(世耕氏のような)日常の活動を生の声で届ける日記型のブログを書いてほしいと思っています。
政治家にも有名・無名いろいろありますが、今ならば、政治家が書いたブログというだけで衆目を集めることは可能です。
従って、ある程度のアクセスは初めからある。その初アクセスの時に、どれだけ読者を引きつけられるかが重要で、政見放送で使うような難しい言葉と抽象的な表現の文言が並んでいると、もう次からは訪問する気になりません。
読者は、現在話題になっている事象についてより深く知りたいと考えるものです。
注目の的となっている総選挙を前にして、立候補者が何を考え、どんな動きをしているのか、ブログを使って生の声で伝える。読者は、各候補者のブログを比べて評価しながら投票の目処(めど)をつけていく。
そうすれば、一般国民と政治家の距離を縮める絶好の機会となるし、しっかりした自分の意見をもって投票する正しい選挙姿勢も芽生えるはずなんですが...
by CNET Japan |
投稿者 messiah : 2005年08月30日 09:19
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