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2005年09月15日

就職活動の新しいスタイルはブログから

最近、ブログの話題が多くなっていて少し偏重の感があるが、それだけブログが社会的地位をものにしてきている裏付けと言えるのだろうと思います。

ブログがインターネットで本格的に紹介されてから1年ほどになりますが、わずかの間に世代を通して幅広く認知され、利用され、また数々の商業化への挑戦が行われています。

衆議院選挙では、政治家・国民双方がブログを通じて選挙動向に注目しました。

大型台風の日本上陸では、現場に密着した報道役をブログが担いました。

こうしたメディアとして側面を持ちながら、一方で、企業の飾らない姿を投影する別の機能がブログにはあります。

その機能を利用した、「就職活動の新しいスタイルが」誕生しています。

マーケティングPR会社のビルコム社は、来春入社予定の学生が発信する「内定者プロジェクトブログ」を8月からスタートしました。

4人の内定者が持ちまわりで、日々、インターンとして取り組んでいる課題、社風などを、学生の視線から観察、発信しています。

ビルコム社では、「企業が一方的に発信するだけのサイトに疑問があった。企業と学生、双方向のコミュニケーションとして使えるものを考えた結果」と説明しています。

学生は、企業のホームページや説明会、OB訪問などを通して、自分なりの企業イメージを構築するが、企業の等身大の姿は見えにくい。

大卒の新卒者のうち3割が3年以内にやめてしまうという雇用のミスマッチも問題になっています。

またビルコム社によると、「学生の目線から見たリアルな企業の姿を、就職活動を始める次世代に向けて発信することで、『企業と学生間のミスマッチ』を防ぐことも目的。インターン生が書いた内容について会社側は特に審査しません」とのこと。


人材コンサルティングのワイキューブ社は、ブログとソーシャルネットワーキングの機能を併せ持つ就活コミュニティ「コミューン」を運営、自社新卒採用向けサイトでも人事担当者によるブログを発信しています。

「コンサルティングという一見わかりにくい業務内容を伝えるとともに、社内の雰囲気を伝えるのに役立っている」と人材開発部の話。

考えを文章にしてアウトプットすることで、読み手からの反響をつかめ、自分自身の中で考えをまとめる作業にも役立つとも言います。

ワイキューブ社の広報によると、「ブログを発信する学生は就職活動で比較的内定が早く出やすい傾向にある」と言います。

「学生にとってブログを発信するという行為自体に意味があり、第三者的な視点から自分の考えをまとめ、自己分析のきっかけにもつながるからでは」と分析しています。


それにしても、ブログのドメイン(適応領域)、どこまで広がるのでしょうか。

by 読売新聞9/5

投稿者 messiah : 2005年09月15日 08:49

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