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2005年12月09日
究極の生体認証は「顔」らしい
q.f. ケーティーワークショップ |
生体認証には、指紋・虹彩・静脈・声・サインなど、人それぞれが個々に異なり、しかも造作加工の必要がない天から授かった生体構造や特徴を基に測定するものがいくつかあります。
日本の金融機関では掌(てのひら)か指の静脈を読み取る方式を採用しています。
これらは、犯罪を連想させる指紋や目をカメラに向ける必要がある虹彩と比べて精神的な負担が少ないのが導入理由のようです。
一般的に生体認証は偽造しにくいといわれていますが、SF小説や映画にもあるように、抜け道はあります。
指紋の場合、ウレタンで作った人工指でも認証できたという実験結果が出ているし、指を押し付けたグミでも認証できるといわれています。
今年5月、マレーシアのクアラルンプールで、キー代わりに指紋認証システムを搭載していた車を所有していた男性が、強盗に指を切り落とされ車を持ち逃げされたというた事件が起きています。(怖いですねぇ)
そんな中で、「今後5年間、様々なタイプの生体認証の仕組みが導入されるだろうが、最終的には『顔』で落ち着くだろう」と、米調査会社ガートナーの情報セキュリティー・プライバシー担当のバイスプレジンデントは語っています。
精神的な負担が少ないことに加え、目・鼻・耳・口などの位置を基に測定するため、表情や整形手術などの影響を受けることはないといいます。
「マイケル・ジャクソン(歌手)がいい例だ。20数年にわたり彼の顔は大きく変わったが、それでも我々は彼をマイケルだと認識できる。人間の骨格は変えられない」...ということ。
しかし、骨格を変えようと思えば可能は可能。従って、この「顔認証」も完璧ではありません。そこまでのコストとリスクをかけてやるかどうかの問題ですね。
「顔認証」はIDカードなどと組み合わせることで偽造や盗難の危険性を一段と防ぐことができるといいます。
いづれにせよ、生体認証は一歩間違うと犯罪のさらなる凶悪化を誘引する恐れあり。
科学と犯罪...論理だけで追求すればいつもイタチゴッコ。そうならない”アナログな”工夫が必要のように思います。
q.f. IT PLUS |
投稿者 messiah : 2005年12月09日 08:36
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