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2006年01月14日

似顔絵データベースで御用!御用!

3億円事件1968年に府中市で、現金輸送車が襲われた「3億円事件」で作成された白バイ隊員姿のモンタージュ写真は、今も多くの人の記憶に残っています。(そう言えば、男前の顔でした)

似顔絵の描けない捜査員でも、スライド映写機を使って簡単に犯人の「人相」を再現できるという理由で、モンタージュ写真が捜査の主流だった頃の話です。

ところが最近になって、昔ながらの「似顔絵」による捜査を再評価する動きが進んでいます。

目、鼻、口などの部分写真を合成するモンタージュ写真を見た人は、「犯人の本物の顔写真」と思いがちで、「少しでも違う点があると注意をひかない」ため、寄せられる情報が少ないそうです。

その点で、顔の特徴が強調される似顔絵は、捜査員や市民の記憶に残りやすく、犯人検挙に結びつくケースが多いとのこと。

警視庁では2000年9月から、絵心のある警察官を「似顔絵捜査員」に指定する制度を導入。

当初、31人でスタートした似顔絵捜査員は現在139人にまで増員され、刑事や鑑識課だけでなく、交番勤務や交通課などでも活躍しています。

似顔絵データベース大量に作成される似顔絵をもっと有効に活用しようと、警視庁鑑識課は、似顔絵を性別・年齢別・輪郭の形・眼鏡の有無などの項目別に分類した「似顔絵データベース」を構築し、指紋やDNA並みに捜査に活用していく方針です。

ひったくりや通り魔事件のように、被害者と加害者の接点が見つからない事件では、似顔絵が唯一の手がかりになるケースも多い。

昨年、東京都内で発生した事件のうち、「似顔絵」が手がかりになって解決した事件は59件に上り、この5年間で倍増しました。

デジタル処理の強みを活かすためのリソース(資源)が、何とアナログ!というのが面白いですね。

完成すれば、「似顔絵」というアナログ情報と、「データベース」というデジタル手段が見事に融合した強力な捜査ツールが誕生しそうです。

q.f. YOMIURI ON-LINE

投稿者 messiah : 2006年01月14日 09:04

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