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2006年01月11日

清酒の巻き返しはあるのか?

日本酒 心美体
q.f. 日本酒 心美体
近畿には約300の日本酒メーカーがあり、中でも兵庫・灘、京都・伏見の酒どころを抱えて、全国の清酒生産量の半分近くを占めています。

昨年度の近畿の清酒消費量は116,736キロリットルですが、10年前の56%に減少しています。

これに対し、焼酎は10年前の44,185キロリットルから2.5倍以上の116,331キロリットルに伸びて、近畿の清酒消費量を逆転しようという勢いです。(全国レベルでは既に焼酎の消費量が上回っています)

その差は、116,736-116,331=405キロリットル(一升瓶換算で225本)

このままでは今年中に、最後の牙城だった近畿も、焼酎の軍門に下ることが濃厚になってきました。

酒税は出荷段階で徴収されるのですが、大阪国税局の酒税全体に占める清酒の割合は、ピークだった1973年度の56%から2003年度には15%にまで落ち込んでしまいました。

危機感をつのらせた大阪国税局は「清酒の需要減は管内の酒税徴収にも影響する」と清酒の消費拡大を支援。

昨年はメーカーに清酒の輸出手続きを指導するセミナーを開いたり、飲食業者の講習会に清酒の提供の仕方を指導する講師を派遣したり、局内の忘年会や新年会でも「乾杯は日本酒で」を徹底したりと躍起です。

酒造会社も、灘と伏見のライバル同士が初めて連携してプロジェクト「日本酒 心美体」をスタートさせています。

灘、伏見の大手を中心とした10社が「日本人の心、美容、体に合う」というコンセプトを掲げ、共通のロゴマークを商品に入れたり、「二日酔い防止に水を飲みながら楽しんで」と、飲み方を助言するパンフレットを作ったりしています。

「大関」(兵庫県西宮市)マーケティング部によると「売れて当然の時代はアピールが足りなかった。焼酎の次は日本酒ブームをつくるつもりで頑張る」とのこと。

清酒の巻き返しはあるのでしょうか?

q.f. YOMIURI ON-LINE

投稿者 messiah : 2006年01月11日 09:00

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