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2006年01月21日

少子化の波 小学校で学生獲得の代理戦争

同志社と立命館少子化の影響で教育機関の再編が加速しつつあります。

企業なみに吸収・合併が行なわれ、そのうち学校のM&Aが起こるかも知れない時代になってきました。

そんな中、関西の名門私立、立命館と同志社が学生争奪に火花を散らしているというお話。

.....と言っても大学の話ではありません。

4月に開校する立命館小学校(京都市北区)と同志社小学校(京都市左京区)が、新入生の獲得を巡って争奪合戦を繰り広げている、というから驚きです。

募集は両校ともに新3年生までで、立命館小が360人、同志社小が210人。

立命館小は、「そろばん、辞書めくり、暗唱など基本の反復から応用、発展につなげる」として、「百ます計算」で有名な陰山英男氏、「小学校1年で国語辞典を使えるようにする30の方法」で知られる深谷圭助氏を教員にスカウトするという戦法です。

同志社小は、「単なる知識習得ではなく、子どもたち一人一人が人格を磨き、人間力を高めることが最も重要。教育者にスターは必要ない」と、京都府内の公立小出身の教員を中心に採用して対抗意識を燃やしています。

子供の安全対策でも、両校とも異なる手段で対抗。

立命館小は、ICカード乗車券「PiTaPa(ピタパ)」と児童証を合体させた登下校管理システムを全国で初めて導入。子どもが校門や最寄り駅の改札を通ると、保護者の携帯電話などに通過時間がメールで配信されます。

同志社小は、通学カバンに全地球測位システム(GPS)機能付き発信機を入れることができるポケットを付け、希望者には発信機を紹介します。

そして、給食の調理は両校ともホテルが受け持ちます。(ほぇ~)

立命館小は、大津プリンスホテル(滋賀県大津市)に委託。ホテルで調理された給食は保温・保冷コンテナ付きのトラックで学校まで運ばれ、子どもたちにテーブルマナーも教えます。

同志社小は、京都宝ヶ池プリンスホテル(京都市左京区)に委託。シェフが学校の給食室を訪れて調理する方式。担当者は「おいしそうなにおいが漂う給食室で、食事に対する期待を高めてもらいたい」と話しています。

教育と言えども最終的にはビジネス。差別化のためのサービス向上は仕方ないとしても...

過保護な子供が「大量生産」されないか心配ですね。

q.f. YOMIURI ON-LINE

投稿者 messiah : 2006年01月21日 08:22

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コメント

あら、あら、懐かしいマークが・・・。わが母校じゃありませんか?!
私が通っていた頃はまだ蛮カラなイメージが若干残っていましたが、そんなことになっていたのですね。
何だかスクールカラーが色褪せていくようで寂しい思い。
新たな「立同戦」の幕開けですか?
因みに後輩はヤクルトの監督になっちゃいました。
大学の現総長は本学出身、私の在学当時はゼミの教授でとても気さくな方でした!
校友会のお知らせを開いたら「一人一人の命を輝かせる学校づくり」とありました。
両校とも獲得競争はほどほどに、日本の未来のためにも教育の真髄を貫いてほしいものです。
親御さんのお考えは色々ありましょうが、せめて小学校ぐらいは「○○ちゃん学校行こう、帰ろう」なんて子供達が誘い合って、いつかの出たとこ様の「ある寒い朝の出来事」のように近隣の大人たちの温かい目に見守られて登下校する光景を見たい、そんな社会であってほしいと願うのは私だけでしょうか?

投稿者 水冠 : 2006年01月22日 10:49

水冠さん、コメント有難う。
あなたの後輩(新監督)は、バンカラ時代の名残りを今に留める希少価値の高い「いい男」です。自分の事よりも全体の事を優先するなんてヤツは少なくなりましたから...
さて、教育分野は既に大変革時代に突入しているようですが、変なオジサンが言っていたように「21世紀は人々の賛同と共感を得られるビジネスが最後に残る」と思います。
「多機能化、効率化、マニュアル化、×××化...」
そろそろ捨てなければいけないものが、いっぱいあります。
そして、捨てる前に取り戻しておかないといけない(失われている大事な)ものもいっぱいあります。

投稿者 でたとこ : 2006年01月22日 11:20

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