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2006年02月23日

携帯電話にみる飽和市場の二極分化

フィンランドのノキア社は、坂本龍一作曲の着信メロディー付きの携帯電話「8800」が、2005年6月の発売以降、世界で100万台以上売れたと発表しました。

ノキア「8800」

そして、携帯電話業界団体のGSM協会(本部ロンドン)は、2006年の最優秀携帯電話(GSM方式が対象)は、ノキア社の「8800」に決まったと発表しました。

この「8800」は、日本以外で普及しているGSM方式の機種で、欧州やロシアで発売されています。

店頭価格は、750ユーロ(約10万円)と予想されていましたが、モスクワのノキア直営店では現在、1075ユーロ(約15万円)で売られているそうです。

あなたの携帯電話は、いくらで買いましたか?

日本市場の価格は、下は”1円”から上はせいぜい”3万円”の間に落ち着いていますが、それと比べると驚くほどの高額。

しかし、そんな高級機種を求めるリッチな、(あるいはリッチを志向する)人が世間には大勢いる、ということです。

写真ではわかりにくいのですが、なんといっても高級な材質感と仕上げが特徴。(そりゃあ、そうですね。プラスチック製だったら怒りますよ)

携帯電話メーカーは、日米欧の市場が飽和状態に近いため、「携帯後進国」向けの低価格機に力を入れる一方、付加価値を高めた高級機種を投入する例が増えています。

世界シェア3位の韓国サムスン電子は、デンマークの高級家電メーカー・バング&オルフセン社と提携して、高級機種「スクリーン」を手がけたりしています。こちらも、価格は1000ユーロ(約13万8000円)と負けていません。

サムスン電子「スクリーン」

実用性重視の廉価版普及マーケットと、満足感優先の特選高級志向マーケット。

市場が飽和してくると必ず生まれる”二極分化”の姿を具現しています。

q.f. Hotwired Japan

投稿者 messiah : 2006年02月23日 09:19

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