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2006年02月03日

ものぐさにはこれが一番 夢の通信技術の実用化迫る

(あるTV局の人に聞いた話ですが)その昔は、テレビと電話機は、それぞれ距離を離して設置するような家の作りになっていたそうです。

つまり、テレビの横や上に電話機を置くようなレイアウトはしなかった。(テレビの音がうるさくて電話での会話が聞こえにくくなります。またはその逆もあり)

つまりそれは、電源コンセントと電話線差込口(モジュラージャック)は、それぞれ距離を離して設置するような部屋の設計をしていたということです。(但し、これは聞いた話)

ところが、インターネットが登場するとその概念が意味をなさなくなってきます。

パソコンとインターネットを部屋のどこかに設置する場合、パソコン・モデム用の電源コンセントと、インターネット接続用の電話線差込口は近い位置関係にあった方が、はるかに接続が容易だからです。

そんなわけで電源コンセントと電話線差込口が物理的に接近し始めた。言い換えれば「電気」と「通信」の供給パイプが1つになろうとしている。

そんな背景があってか(なくてか)終に"夢の通信技術"が実用化されます。

電源コンセントさえあれば、家庭内のどの部屋にいてもブロードバンド(高速大容量)通信を楽しめる、そんな新たな通信技術「電力線通信」が、早ければ今秋にも実用化される見通しとなりました。

電力線通信は、電気を通す電線に情報の信号を載せて送る技術で、新たに光ファイバーなどを敷設することなく、コンセントにつなぐだけで電気と通信の両方を利用できる技術です。

通信速度も最大で毎秒数10~200メガビットと、ADSL(非対称デジタル加入者線)を上回ります。

但し、電力線で信号を伝送した場合に発生する漏洩電波が、すでに広く利用されているアマチュア無線や短波放送などに影響を及ぼすことが懸念されていましたが、総務省が昨年末に最終報告書をまとめ、今夏までには詳細な基準が策定される見通しです。

各部屋の家電をつなぐホームネットワークとしての利用が期待されており、松下電器産業や三菱電機、シャープ、ソニーといった家電メーカーが対応機器の開発を進めています。

電力線通信は、各部屋のテレビにハイビジョン映像を伝送するほか、IP電話をつないだり、カメラをつなげてセキュリティーに活用するなどの利用が想定されており、通信機能を備えたテレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電が開発される予定です。

現在はモデムを通して家電につなぐ必要がありますが、将来的には家電にモデムが内蔵される予定とのことです。

そうなると、家電製品を買って、電源ンセントに差し込んだ時点で通信が使えるようになるわけです。(ものぐさな人には絶対いい)

利用は屋内に限りますが、既存のインフラを最大限に活用できる"夢の通信技術"がいよいよcoming soonとなりました。

q.f. CNET Japan

投稿者 messiah : 2006年02月03日 09:30

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