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2006年03月04日
そこにはドラマがある 突然蘇ったレガシーな技
オリンピックで活躍し脚光を浴びた名選手の”技”は、子どもたちが放課後の教室で、こぞって物まねをし、ついには日本中で大流行するという経過をこれまでたどってきています。
例えば、かなり古いけれども「テレマーク姿勢」というのがありました。
札幌冬季五輪の70メートル級純ジャンプ(現在のノーマルヒル)で、笠谷幸生(かさやゆきお)選手ら日の丸飛行隊が金・銀・銅を独占した時に、両手を水平に広げ、両足を平行に少しずらして着地する”あの華麗な姿”は少年たちの憧れの的となったものです。
ミュンヘン五輪体操で鉄棒・金メダルの塚原光男(つかはらみつお)選手が開発した「後方2回宙返り1回ひねり降り」の正式名称は「ツカハラ」ですが、「月面宙返り(ムーンサルト)」というニックネームがあまりに有名です。
ソウル五輪100メートル背泳ぎの金メダリスト鈴木大地(すずきだいち)選手の「バサロ泳法」や、長野冬季五輪モーグル金メダルの里谷多英(さとやたえ)選手の「コザック」なども流行語となりました。
ところで、街行く人(老若男女)に「この言葉、知っている?」とテレビ局が虫食いの文字を見せて質問したところ、100%正解が返ってきた技の名前と言えば.....そう、荒川静香選手の得意技「イナバウアー」です。
毎年12月に発表される流行語大賞の有力候補らしいですね。
この大賞は「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の編集長や評論家などからなる審査委員会が選びますが、「イナバウアー」が「現代用語の基礎知識」に収録されるのは確実と言われています。
「こういうものを落としてしまうと、読者からお叱(しか)りを受けますから」と長沖編集長は話しています。
さて、その「イナバウアー」。。。
元祖「イナバウアー」 |
映画にも出演し、「白銀に躍る」(1961年)、「空から星が降ってくる」(1962年)で、アルペンスキー五輪三冠王のトニー・ザイラーさん(オーストリア)と共演もしています。
現在は、デュッセルドルフ近郊の町に居住し、後進のスケーターの指導にあたっていて、地元では彼女の名前を冠した競技大会もあるといいます。
ところで、写真を見比べればわかりますが、上半身の姿勢が随分違います。
荒川選手の「イナバウアー」 |
演技の得点に貢献しないから誰もやらなくなっていたこのレガシーな(時代遅れとなった古い)技が、荒川選手という天才によって突然、蘇る...
まさにスポーツはドラマです。
q.f. 東京新聞 |
投稿者 messiah : 2006年03月04日 06:30
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コメント
初めまして!(・・かな?!)
K塾の末席で、のんびりマイペースなオバサンMCで
ございます。
ズボラな性格のために、目下休ブ中にもかかわらず
本日の「イナバウアーの真実」に満点ヘエ~!を
叩きました由、ついコメントさせていただきました(笑)
日本全国のイナバ君が人気者になったようですが
イナさんだったのですね♪子どもに教えて自慢しよっと!
投稿者 ままごん : 2006年03月04日 23:00
ままごん様 コメント有難うございます。
子供に聞くと、学校で皆、マネをしておるそうです。
”マトリックスイナバウアー”と称して、団体でやるそうです。子供の想像力はたくましいものです。
しかし、大人も負けていません。
昨日参加した大学の運動部OB会の2次会では、大先輩が”イナバウアー”のマネを連発されていました。
今は、大人も子供もみな、「イナバウアー」です。
巨大掲示板では、「100人乗っても大丈夫、イナバウアー」が流行っております。
さて、九州の高気圧前線(変なオジサンの命名)様の今後の活躍を期待して結び~~~といたします。
PS:あのブタは誰が作っているのですか?可愛いネ
投稿者 でたとこ : 2006年03月05日 10:48
♪高気圧ガール~~、もといオバハン~~が、可愛いって???
あ・・・ブタさんですね。(笑)ウチのブックマークにも
ありますが、「かわいいもん好き」
(http://park6.wakwak.com/~buta/index.html)を
ご訪問くださいまし。芸達者なブタさんが揃っておられます。
サンサンてるよ様にも気に入っていただけたようですから
皆様の癒しの友となりますれば、嬉しいかぎりです。
あらら、またまた道草食ってしまった!!!では、また(^^;)
投稿者 ままブー : 2006年03月05日 15:52