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2006年03月27日
マイクロソフトが失う分だけアップルが得る?
マイクロソフト社の次期OS「Windows Vista(ウィンドウズ・ビスタ)」の発売が、今年末から来年1月に延期されたことで「誰が一番得をするか?」という話題が、アメリカのアナリストたちの間で熱く議論されているようです。
(※ Windows Vistaは、登場から4年が経過するWindows XPの後継OSです)
パソコンが売れる重要な時期が年に2回あります。それが、新学期とホリデーシーズン(年末)です。
この発売延期により、PCメーカー各社や小売業者らは、1年で最も重要な12月のショッピングシーズンに、待望の新OS搭載コンピュータを販売できないことになったのです。
つまり、2006年から2007年前半にかけてのマイクロソフトは、その両方の稼ぎ時を傍観するだけに終わってしまうと言うことです。
それはともかく...マイクロソフトの失敗で、一番得をするのは誰か?
マイクロソフトほどの成功を収めたビッグカンパニーになると、過去を振り返るとライバルの数も半端ではありませんが、この件でのアナリストたちの意見は、ほぼ一致しています。
数多くのライバルの中で最も得をするのは、アップルコンピュータ社だということで。
あるアナリストは、「これまではPCとMacを比較する必要があった。だが、今から少なくとも今年のホリデーシーズンまでは、選択肢は1つしかない。それがMacだ」と述べています。
そして、「マイクロソフトが失う分だけ、アップルがそれを得る」というのがアナリストらの一致した意見になっています。
商用ベースで世界的なシェアを持つOSと言えば、この2つしかないのだから、単純というか常識的な結論です。
どうして、こんな重要な発売時期を、わずか1ヶ月とは言え、外してしまったのだろうと思いますが。。。
ある意味でマイクロソフトは、世界的な影響力を持つと同時に、世界中から影響を受ける立場に立たされているのだろう思います。
だから、ほんの僅かでも、いい加減なことが出来ない。(もっとも、それはマイクロソフトに限ったことではないが)
周りからの非難轟々でも、利益をまるまる見逃す事になっても、少しでもセキュリティに不備があればそれを解決してから発売しなければいけないのです。
いい加減にやれば、後からの反発や反動の方がよっぽど堪えることを彼らは経験的に知っているからです。
裏を返せば、1年半ほど大きな損失が出ても、後々もっと甚大な損失を出さない為に出した結論が、今回の発売延期であり、理性的に判断している(それだけの余力がある)ということでしょう。
それにしても、あらゆる追い風という追い風が、マイクロソフト社だけを避けて吹いているような昨今ですが...
しかし、1990年代にアップルは、次世代OSの準備を進める中で泥沼状態を経験し、ヒット商品に恵まれず、財務的も危機状態にあったことを、マイクロソフトは思い出してほしいですね。
現在の「Mac OS X(マック・オーエス・テン)」は、その時代の中で誕生し、7年がかりで開発されたものだったのです。
q.f. CNET Japan |
投稿者 messiah : 2006年03月27日 12:18
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