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2006年04月16日

「食べるためだけに訪れる」レストラン

El Bulli「食べるためだけに訪れる」レストランがあるそうです。

スペインはバルセロナの北、地中海沿いのコスタ・ブラバ(荒々しい海岸)と呼ばれる海岸線をフランスに向かって約160km。

険しい断崖と美しい砂浜が織り成すヨーロッパ有数のリゾート地であるこの海岸にロサスという町があります。

このロサスからさらに車で30分、舗装路もなくなり山道をひた走り「こんなところにレストランがあるのか」と不安になってくる、そんな頃に「El Bulli(エル・ブジ)」の看板は現れます。

モンジョイ湾という美しい入り江に面したEl Bulli は「前衛的」、「最先端」というイメージとは裏腹に伝統的な佇まいです。

国定公園内に位置するこのレストランには、「食を楽しむ」以外の目的が与えられないと言っても過言ではないそうです。

しかし逆に、純粋に食を楽しむ環境としては、4月1日から10月1日というわずか6ヶ月の営業期間も含め、必要不可欠にして最高のロケーションとなっています。(営業していない残りの半年は、調理に実験的に取り組む研究に当てています)

El Bulliは、天才シェフと評判のフェラン・アドリア氏がさい配を振るう店で、ミシェランの三ツ星レストランとしても知られています。

El Bulliは最高の料理を提供するために妥協を惜しみません。

「世界中から飛行機に乗り、バルセロナからさらに160kmも車を飛ばして来た人に、パンにバターを付けて食べさせない」と言い、普段では口にすることのないマジカルでファンタジアな料理を提供するために、客席45席に対してスタッフは50名に及びます。

また、「最高の仕事をするために働く環境は大切」と厨房は350㎡という広いスペースを確保しており、さらにそれだけにはとどまらず、電磁調理器をはじめ最新設備が完備されています。

英国のレストラン業界誌「レストラン」は4/14、「2006年度世界のレストラン・ベスト50」を発表しましたが、その堂々1位に選ばれました。

レストラン業界のみならず、グルメ愛好家の間でもよく知られる同誌は、毎年、560人の料理批評家らが世界中から優れたレストランを選び、公表しています。

英国びいきとの指摘があったことを受け、5回目となる今年から選考方法を変更、世界を20の地域に分け、それぞれ審査委員会を設けました。

そういう意味で、El Bulliは堂々の世界一と言えるかも知れません。

ところで、「2006年度世界のレストラン・ベスト50」には、10位以内は日本、中国が顔を出していません。

英国びいきは解消したが、白人びいきは残ったりしていて?(やっかみです)

q.f. CNN.co.jp服部栄養専門学校

投稿者 messiah : 2006年04月16日 10:46

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