« 昔も今も変らない競争原理 「敵の敵は味方」 | HOME | 問題解決に最適なグループサイズとは? »
2006年04月29日
自販機のお釣りを募金に回すというアイデア
仙台市のNPO・みやぎハートフルベンダーが、お釣りを募金する機能が付いた全国初の自動販売機を開発し、同市の東北福祉大学に1台設置したそうです。
見かけは普通の自販機ですが、各種飲料ボタンの他に募金用ボタンがついていて、100円・10円単位で押した分だけ釣り銭から差し引かれる仕組みになっています。
同NPOの理事は「お釣りなら気軽に協力してもらえる」と発案。
集まったお金は赤い羽根共同募金に寄付することになっているようです。
「お釣りを取り忘れたつもりで募金をしてくれれば」との話です。
いいアイデアですが、ひとつ盲点が...
例えば、飲料の値段が全国一律で95円だったら、この企画は(もう少しヒネリを加えれば)成功の可能性があります。
今、5円以下の硬貨が使える自動販売機、ATM、切符販売機などは日本中どこに行ってもありません。(あったらゴメン)
その結果、5円以下の硬貨は扱いにくいし、その上サイフの中で嵩張るため、サラリーマンなどの場合は比較的、サイフから出て行くことに抵抗は少ない。(こんな事を言うと、節約家には叱られるでしょうが...)
飲料が95円のような(100円を少し切る)値段なら、そのお釣りは、かなりの確率で寄付にまわるのではないかと思います。(募金をしたことで、いい気分になれるようなインセンティブがあればさらによい)
しかし、飲料が110円とか120円では、お釣りは10円単位になりますので、何らかの特別な仕組みかインセンティブなしでは募金の気持ちが起きないように思います。
私も経験がありますが、自動販売機のお釣りは、10円玉1枚でも取り忘れると悔しい思いをするものです。(だから、しっかりとお釣り受けを指でまさぐります)
面白いハード(この自販機)ですが、別途ソフト(募金の動機付けとなる)が必要かと思います。
ところで、スーパーなどで買物をしてレジで精算する時に、1円玉や5円玉がお釣りとして返ってきますが、あれを上手な仕組みで募金に回せば、全国で毎日やれば、けっこう大きな財源になると思いますね。
私が政治家なら、ソレ、真剣に考えるかも知れません。。。
q.f. MSN-Mainichi INTERACTIVE |
投稿者 messiah : 2006年04月29日 07:52
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://go1by1.com/mt/cgi-bin/mt-tb.cgi/580