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2006年05月11日
ルールや制度に必要なもの 「形」と「心」の調和
岡山県美咲町の教育委員会が、町内の小・中学生を対象に調査したところ、2割の子供たちが朝食抜きで登校していることが分かりました。
こうした子供たちは空腹のまま授業を受けるため、落ち着きがないといった兆候がみられるそうです。
【つぶやき】どうやってそれを観察し(分類し)たのだろうか?考えといくと夜も眠れません。まあ、それはさて置き...
そこで美咲町では、町が主体となって岡山県酪農乳業協会や県学校給食会などの協力で、町内の全ての小・中学校で、希望する児童や生徒に牛乳、ヨーグルト6種、チーズ3種の計10種を無料提供することに決めました。
毎朝、登校時か1時間目の授業終了時に、希望する児童・生徒に1人2品を限度に好きなものを支給し、ランチルームなどで飲食させます。
必要とされる年間約1200万円の経費は、町が全額負担します。
全国でも珍しいこの試み、「朝食を補完して健康で心豊かな子供を育てる」のが狙いですが、町教委では「保護者に朝食の重要性を認識してもらえれば。強制ではなく、あくまで飲食は子供たちの自由」と説明しています。
自治体がいろいろな試みをすることは賛成で、多いにやってほしいと思います。
しかし、ルールとか制度というのは、「形」と「心」(ハードとソフトみたいなもの)が調和していないといけません。
朝食を家で食べてから登校する大部分(8割)の家庭で、無料のこの制度に流れるところが出てきそうです。
それはいいが、「タダだから利用しないと損だ」という意識が先行する懸念もあり、そうなると制度の悪用(とまでは言えないものの)も起こり得る。
その結果、貴重な財源を食いつぶすだけで終わってしまう怖れもあります。
本来の目的である“朝食の重要性”を、2割の子供たちを含む全ての家庭に理解させるためのアクション(説明、プロモーション、イベントなど)を別途実施していくことが必要となるでしょう。
形(朝食サービス)と心(朝食の重要性)のバランスがとれた制度になるように、お願いしたいと思います。
q.f. Sankei Web |
投稿者 messiah : 2006年05月11日 08:37
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