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2006年05月01日

音楽コンテンツの価値を巡る銭闘

アップルコンピュータ社のiTunes Music Storeなどを使ったデジタル音楽販売で、アーティストの取り分が少な過ぎるとして、ロックバンドのオールマン・ブラザース・バンド(アメリカ南部の地域色を打ち出したロックバンド)とチープ・トリック(アメリカのハードロックバンド)がソニー・ミュージックを提訴しました。

発表によると、デジタル音楽のダウンロード販売では、音楽パブリッシャーへの支払い分を差し引いてソニー・ミュージックは、1曲当たり70セントの売り上げを得ていますが、その内の約30セントがアーティストに支払われるべきだと原告側は主張しています。

しかし、ソニー・ミュージックでは、音楽ダウンロード販売をCDやカセットテープと同じ物理製品の販売として扱い、「コンテナ/パッケージ代」として20%を差し引いたうえ、「オーディオファイル」代としてさらに50%を差し引き、アーティストには1曲当たり約4.5セントしか支払っていないと訴えています。

ソニー・ミュージックがアーティストに支払うべき金額を払わないのは契約違反であり、多額の損害を受けたとして他のアーティストにもこうした訴えへの賛同を呼び掛けているようです。

iTMSなどの音楽配信ストアは、1曲あたり150円(米国では99セント)程度で販売していますが、その売上に含まれる利益が、関係各社間でどのように配分されるのか少し垣間見られる事件です。

これが事実とすれば、もう少しアーティストにマージンを渡してあげてもいいような気がします。

媒体(CD)や物流など、従来常識とされたコストが消滅した中で、音楽自体の正味の価値をどう評価するか、という新たな次元での“銭闘”が始まったようです。

q.f. ITmedia

投稿者 messiah : 2006年05月01日 07:56

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