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2006年06月17日

日本産検索エンジン 独自開発の動き

「検索を制する者はネットを制する」と言われています。

インターネットを利用する時(年齢層によっても異なりますが)、これまではYahoo!Japanなどのポータル(玄関)サイトを先ず訪れて、そこで調べてから次に移るという使い方が中心でした。

しかし今は、検索エンジンを先ず最初に表示して(HOMEページに設定しておくなど)、必要な情報を検索して次に移る人が多くなりました。

将来的には、ポータルサイトが検索エンジンに包含されるか、機能の一部になってしまう気がします。

さて、その検索ソフトですが、「Google」、「Yahoo!」、「msn」の3つのアメリカ産エンジンが市場を独占しています。

しかし、日本が独自の検索ソフトを開発しないと、日本企業の事業機会が失われることが前々から懸念されていました。

そこで、日立製作所や富士通、NTTなど電機・情報通信大手と東京大学など国内の約30社・機関が共同で、日本独自のインターネット検索エンジンの開発に乗り出すことになり、今月16日にも研究組織を発足させ、2年以内の実用化を目指すことになりました。

共同開発するのは検索エンジンの基礎部分で、開発した技術は国内外で広く公開し、企業がネット広告や検索サイト運営など、それぞれの事業に合った形で利用できるようにします。

国も予算面などで支援するそうです。

が.....。

残念ながら、もう遅い(手遅れだ)と思います。

アメリカ産エンジンは、テキストの検索を超えてマルチメディアに広がり、様々な魅力あるサービスを火の粉のように消費者にふりそそいでいます。

個人的には純国産のエンジンに期待したいのですが、今頃着手しても(仮に完成しても)アメリカから保守的だ、閉鎖的だ、護送船団だ、と指摘されて国際摩擦のタネになりそうな気がします。

ベストセラーとなった『ウェブ進化論』の著者・梅田望夫氏が同書の中でこのように述べています。

「なぜ日本からグーグルが出ないのか」という問いは、楽天やライブドアに向けて発するべきものではない。 むしろ人材の厚みや蓄積から考えれば、日立、東芝、富士通、NEC、ソニー、松下といった日本のIT産業、コンシューマー・エレクトロニクス産業を牽引してきた企業に向けて、「半導体に飛びついて電子立国・日本を達成し、PCに飛びついて巨大なPC関連産業を日本にもたらしたのに、なぜインターネットには飛びつけなかったのか?」と問うべきである。

痛いところを突いていますね。日本では常に、ソフトはハードのアクセサリー(付属品)なのです(嘆)

q.f. MSN-Mainichi INTERACTIVE

投稿者 messiah : 2006年06月17日 08:25

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