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2006年07月11日
動詞としての“google”が英語辞典に載る
社名が“新語”として辞書に登録されることは会社にとって栄誉ですが、本来社名であったはずの言葉が動詞としてあまりに広く利用されるようになってしまうと、商標権の主張が難しくなる場合があります。
薬品会社バイエルの商標だった「アスピリン」は、アセチルサリチル酸(acetylsalicylic acid)の略語として一般的に使われるようになったという理由で1921年に商標が取り上げられています。
他にもBand-Aid、Kleenex、 Rollerblade、Xeroxが同様の問題を抱えています。
さて7/6に、由緒あるMerriam-Webster英語辞典が改版され、今秋発売予定の2006年版「Merriam-Webste's Collegiate Dictionary, Eleventh Edition」に次のような新語が掲載されます。
- avian influenza(鳥類インフルエンザ:名詞):変異性が高く症状にも大きな幅のある鳥のインフルエンザで、インフルエンザAウイルスによって引き起こされ、突然変異を起こしてほかの脊椎動物に伝染し、「bird flu(鳥インフルエンザ)」とも呼ばれる。
- biodiesel(バイオディーゼル:名詞):ディーゼル燃料に近く、(大豆油などの)植物油から抽出される。
- manga(マンガ:名詞):日本のコミックブックあるいは劇画。
- mouse potato(マウスポテト:名詞)俗語:多くの時間をコンピュータに費やす人。
- ringtone(着メロ:名詞):着信を知らせるために携帯電話が流す音楽。
- spyware(スパイウェア:名詞):ユーザーの知らない間にコンピュータにインストールされたソフトウェアで、そのユーザーがコンピュータで行った操作の情報をインターネット経由で送信する。
- text messaging(テキストメッセージング:名詞):主に携帯電話を使って短いテキストメッセージを電子的に送ること。
- wave pool(波のプール:名詞):波を発生させる装置の付いた大型のプール。
- google(ググる:他動詞):Googleの検索エンジンを使って(人が)World Wide Webから情報を入手すること。
今回のgoogleは、Googleの検索エンジンを使う場合に限定されており、一般的な検索行為を指す言葉ではないため、商標が取り上げられる可能性はありません。
Google関係者も「googleをGoogleの検索エンジンを使う動詞として定義するのは適切な措置だ」と述べているそうです。
q.f. CNET Japan |
投稿者 messiah : 2006年07月11日 07:37
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