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2006年07月23日

“mixi疲れ”と“夏ばて”はこうして治せ!

「日記を書いてから5分以上レス(返信)が付かないとそわそわして落ち着かない」というSNS(ソーシャルネットワーキングシステム)ユーザーが増えています。

これを「mixi(ミクシィ)依存症」というようです。(mixiは国内最大のSNSサイト)

こうした傾向はブログにもありますが、ブログより狭くてユーザー間の繋がりが強いSNSで、より多く見られるようです。

筆者は2年以上ブログを執筆していますが、(アクセス数が少ないので)お陰様でこのような経験はありませんが、心情的にはよく理解できます。

mixiの場合、自分のページに誰が・何時に・何人訪問したかがわかるような「足跡」という機能があります。

その「足跡」から辿って訪問した人のページを訪問したり、自分が訪問したページにも「足跡」が残るので、その相手が逆に訪問してくれることもあり、そこから友人の輪を広げられるという仕組みです。

自分の日記に「足跡」やコメントが付くと、周囲から認められたという「認知欲求」と、自分を受け入れて欲しいという「親和欲求」が満たされ、それが快感になります。

また、好意を持っていたり、尊敬している相手から「足跡」やコメントが付くと、さらに高い快感が得られるため、快感を求めて日記を更新し続けるのです。

人間には、人から受けた好意に対して同じだけの好意をお返しし、心のバランスを保とうとする心理作用があります。

例えばそれは、自分のページに「足跡」をつけたり、日記にコメントをつけてくれた人に対して、「足跡」やコメントを返そうとする行為として現れます。

それに対して、相手側にも好意に対してお返しをせねば...という心理が働き、「足跡」やコメントを返す。こういった“お返し”の応酬がエスカレートしていくのです。

悲しいことに、見知らぬ多数の会員と親しく振る舞おうとする努力が、逆にストレスをためてしまい、「足跡」を残しては疲れ、コメントを書いては疲れるという“mixi疲れ”と呼ばれる精神的な病が広がっています。

この心理は、ウエブで日記を書いた経験がある人なら、皆さん理解しているのではないでしょうか?

こうした症状に気がついたら、しばらくSNSから離れ、断筆して、いわゆる禁網(ネットを絶つ)がいいようです。

筆者の場合はどうか?と言うと、予め「コメントには気が向いた時に返信します」と宣言しています。

裏返すと「気が向かなければ返信はしません」と言っているわけで、(屁理屈ですが)それを守らないと公約違反になる。だから“mixi疲れ”もないのです。(気楽なもんです)

...とは言え、今までに来たコメントにはほぼ100%返信しています。(たまにしかないもんで...つい^_^;)

ところで、タイトルの“夏ばて”退治は?...そりゃあもう、国産の高級ウナギをせっせと食べて撃退します。

q.f. ITmedia

投稿者 messiah : 2006年07月23日 09:29

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コメント

mixiユーザーになって数週間、その繋がりが面白くて、友人・知人にも紹介しても良いかなと思った矢先に、私もmixi疲れという事を知りました。
>ブログより狭くてユーザー間の繋がりが強いSNS
なるほど。だから安心して多くの方が、自身を特定できるような情報も登録しているのかもしれませんね。

投稿者 kuni : 2006年07月23日 18:41

kuniさん コメント有難うございます。

mixiと同時にスタートしたGREE(グリー)というSNSがあります。そのネーミングは、1960年代後半に提唱された社会学の「Six Degrees of Separation」理論から取ったものです。

これは「6次の隔たり」とも呼ばれ、世界中の人間は6次の友達関係を通じて全て繋がっているとする考え方のことです。

アメリカの社会学者スタンレー・ミルグラム博士が40年ほど前に行った実験なのですが、全米から無作為に人を抽出して、その人たちに封書を手渡します。

封書には第三者の名前と職業もしくはおおまかな場所だけが記されていて、人づてにその人に手紙を届けろという指令が書かれていました。

この実験の結果、到達した場合には平均6人の知人を介して届いたということです。(但し、到達率は約3割)

このことから「平均6人の知人の知人の...を介していけば(アメリカにおける)全ての人とつながることができる」という人的ネットワークの概念を示すものとして、「6次の隔たり」という言葉が生まれました。

理論の真偽はともかく、とても神秘的なお話です。

投稿者 でたとこ : 2006年07月23日 19:18

こんばんは。
へぇ~、mixi疲れなんていうものが認知されているんですか。
日記を書いて5分とは...返信する方も大変ですね。

確かにコメントがないと淋しいけれど、無理して書くコメントなんて、楽しくないですよね。
読んでいただいて、素直に気持ちを伝えたい!と感じた時の言葉が本物と思います。
....私は言いたい放題で、書いてから反省することも多いんですけど。

投稿者 ちっきょ : 2006年07月24日 19:58

ちっきょさん いつもありがとう。

記事を投稿して数分後にコメントが10も20も返って来たら...ちょっとコワイですね。

まるで、読者がパソコンの前で記事投稿を待ち構えているような錯覚に陥いります。(実際には偶然が蓄積してそうなるのでしょうが)

中にはそれでノイローゼになって、サイトを閉鎖した人もいます。

楽しいはずの趣味でストレスをためないように、気楽にやりましょうね。

投稿者 でたとこ : 2006年07月25日 08:44

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