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2006年07月08日

仮想水は金のある方へ流れる

古今東西、水は低きに流れる。

重力がある地球上では、これは常識。

しかし、近代社会の水は、金(かね)のある方に流れるようです。

東京大学の沖助教授らの計算によると、牛丼並盛り1杯で1.9トン(風呂おけ10杯半)の水が必要だそうです。

人が年間にとる水は1トン、食料生産に必要な水はその1000倍。日本はその4割を輸入に依存しています。

日本は多くものを輸入していますが、それらを生産するためには水が必要であり、間接的に水を輸入していることに等しい。

日本が海外から輸入しているものを、もし日本で作ったとした時に必要となる水のことを「仮想水(かそうすい)」と言います。

助教授の試算では、日本の2000年の「仮想水」の総輸入量は64,000,000,000(640億)立法メートル。

砂漠を抱える中国などを抑えて、世界一でした。

その内訳にも驚きます。牛肉とその飼料が約半分を占めています。

牛は肉1kg当り20トンの水が必要で、鶏肉の4.5倍。

一方、砂漠化や飢餓で苦しむアフリカでは、仮想水を買いたくても買えない国が多い。

仮想水は、金のある方に流れていくようです。

q.f. be on sunday

投稿者 messiah : 2006年07月08日 08:45

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